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「選べない？じゃあ一応全部買っとく？」
一応じゃないわ！！そんな理由で店のアクセサリ全部買おうとするな！！
金銭感覚がバグってるやつと買い物にきたせいでもう色々と訳が分からなくなってきた。どうすればいいのかと悶々と考えているとニコニコと貼り付けたような笑みを浮かべて私たちの周りをうろついている店員さんに「あ、ちょっといい？」と声をかけたうらた。
私は焦って、とりあえず傍にあったネックレスを指さした。
「じ、じゃあこれ！これ欲しい！」
「お客様お目が高いですね〜！こちらは当店で1番のお品でして、お値段の方はXXXX万円となっておりますが状態も非常に良く、希少性も高いので他では滅多に見られない品となっております〜」
えっ、と思わず声に出していた。
私は焦りのあまり適当に選んだせいで、店で1番高いものをねだってしまったらしかった。私は急いで振り返ってそのネックレスの下に小さく表示された数字を見る。数えるのもめんどくさくなるくらい数字が沢山羅列していた。
一気に肝が冷える。
うらたに違うこれじゃない、と言い訳しようにも彼はショーケースに入れられたそのネックレスを見て「ふーん……」と呟くだけで、私の方には目もくれなかった。
「まぁ悪くないんじゃない。これも頂戴」
「ありがとうございます！」
なんでそうなるんだよ！！
いや今のは完全に見ずに選んだ私が悪いけど！！
繊細な装飾の施された大きめのピンクダイヤモンドのネックレスがガラスの中から取り出される。このままつけて行かれますか？と聞かれて真っ先に断ろうとしたがうらたが「うん、お願い」と言ってしまったので逃げられなかった。
こんなの私には似合わなすぎるし、釣り合ってないって。
なのに、店員さんにネックレスをつけてもらった私を見て、彼は満足そうに「似合ってんじゃん」なんて言葉を投げてきたものだから私は外したい、と言えなくなってしまった。
ウン千万のネックレスつけてるって考えてるだけで胃が痛いのに。
「次服見るか〜」
「え、むり、ほんとにむり……強盗に襲われそうで怖い……」
「ンなことある訳ねぇだろ。あいつらもいるし」
その言葉を聞いて振り返れば、少し離れた位置で後ろを着いてきていた黒ずくめの男たちと目が合った。
どう考えたってこんな強面の集団を狙おうなんていうアホな強盗はいる訳がなかったのである。私の心配は全て杞憂なのだと思い知らされた。
いやだとしても平凡な女子高生にこの値段のネックレスつけさせちゃだめだって！！
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李 雨月(プロフ) - 垣瀬さん» コメントありがとうございます。お仲間ですね〜！私も動物シリーズ大好きです(*´˘`*)♡ 私は初めて聴いた時から書きたくて仕方なかったです……笑。更新頑張りますので今後とも是非お付き合いくださいませ◎ (6月22日 19時) (
レス) id: 2d25cdcdc2 (このIDを非表示/違反報告)
垣瀬(プロフ) - コメント失礼します！！動物シリーズほんっっと大好きです♡♡この曲のパロも出ないかなーって思ってました！🥺お体に気を付けて更新頑張ってください！🙇 (6月22日 7時) (レス) @page5 id: 644357a4d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白雨 | 作成日時：2023年6月21日 15時
