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男性にしては少し低めの身長だが、それでも一際目を引くその容姿。外側にはねた茶髪。造形物みたいに綺麗に整った顔。何度見ても反社にしては顔が良すぎる。
しかし、だんだんとそんな事を考えている余裕もなくなってきて私は何も知らない先生たちまで動揺している姿を見て焦った。どうしましょうか、警察呼びます？なんて近くにいた先生たちが小声で話しているのが聞こえた。サーっと血の気が引く。
警察呼ぶだけで、ほんとに解決するのかな。学校に隠れてたいけど、さすがに学校側も反社とは関わりたくないだろうし、相手してくれたとしても私のことを守ってくれるかどうかまでは分からない。
ど、どうしよう……。
なんて悶々と考えていると、不意に先生の中の一人、この学校でいちばん怖いと言われている強面の体育教師と、体と態度だけはデカい数学教師が男たちの元へと向かっていくのが見えた。どうやら話を聞きに行くらしい。
だがさすがの彼らも怖いらしく、かなり怯んでいる様子が伺えた。
「うわ、なんかやばくない？」
「そう、だね……」
「え、なんかAめっちゃ顔色悪いよ？どうした？」
隣にいた友人が、そう言いながら心配そうに私の顔を覗き込んできた。
普段鈍い彼女がそう言うくらいなんだから、今の私は相当青白い顔をしているのだろう。手汗が滲んで、ごちゃごちゃになった頭の中では正常な判断ができなくなっていた。
「おーい、おまえらそろそろ教室戻れ！授業始まるぞー！」
近くにいるはずの先生の声が、やけに遠くで聴こえる。
ぞろぞろと周りの生徒たち廊下から教室へ戻っていくのが見えたが、それでも私は動けなかった。
そして、ついに授業の開始を告げるチャイムが鳴る。
「A？A！ちょっと、ほんとにどうしたの？」
「……私、ごめん……っ、」
これ以上迷惑を掛けられない、と思った。
それに何故か本能的に行かなくてはいけない気がした。なんとなく私が行かないと、解決しない気がする。怖いし動けないのに、これ以上大事にはしたくなかった。友達に、嫌な思いをして欲しくないと思ってしまった。
だからかもしれない。気づいたら、体が動いていた。
文句を言ってやろうと思った。学校まで押し掛けてくるなんて何考えてんの、って。思いっきり、怒ってやろうと思った。
「……あ、やっと出てきた。ほぉらAチャン、早くこっちおいで」
「っ、あなた何考えてんの？！こんなとこまで押しかけるなんて！！」
「は？だって俺、高校は辞めろって言ったよな？」
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李 雨月(プロフ) - 垣瀬さん» コメントありがとうございます。お仲間ですね〜！私も動物シリーズ大好きです(*´˘`*)♡ 私は初めて聴いた時から書きたくて仕方なかったです……笑。更新頑張りますので今後とも是非お付き合いくださいませ◎ (6月22日 19時) (
レス) id: 2d25cdcdc2 (このIDを非表示/違反報告)
垣瀬(プロフ) - コメント失礼します！！動物シリーズほんっっと大好きです♡♡この曲のパロも出ないかなーって思ってました！🥺お体に気を付けて更新頑張ってください！🙇 (6月22日 7時) (レス) @page5 id: 644357a4d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白雨 | 作成日時：2023年6月21日 15時
