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今頃気がついた。
そして、廉を傷つけた……。ムカつくのも当たり前だよな…。
自分に好きな人がいて…けど、友達もそいつのことが好きで…。
なのに、その友達は自分の気持ちに気がつかなくて、ずっとクヨクヨしてて…。
本当、俺ってくだらねぇな……。
俺は家に入るなり、
｢あぁぁぁぁ!!｣
大声で叫んだ。
俺がAのこと、好きじゃなければ全部上手くいってたのに……!!
廉はいつも優しいからこそ、ぶつかって来てくれて……。
｢本当…情けねぇよ…｣
自然と、目から大粒の雫が床に向かって落ちた。
雫は止まることを知らず、ひたすら床を濡らす。
この雫で心まで洗い流せたらいいのに……。
俺ってなんでこんなに、不器用なんだろ………。
だけど……。廉。ごめん、これだけは譲れねぇ。
俺はAのことが好きだ。
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作者名：*凛彩* | 作成日時：2018年9月19日 18時
