12* ページ12
廉｢じゃあな｣
遂にこの時が来た。
｢なぁっ!!!!｣
気がつくと、俺は自分でも信じられないくらい大きな声を出していた。
廉｢なんや?｣
そんな俺の話を聞こうとしてくれる廉は、どこまでも優しい奴だ。
｢佐藤Aのこと、なんで好きなの……?｣
遂に言った…!!変じゃなかったよな!?大丈夫だよなっ!?
廉｢……初めて俺に普通に接してくれたから…｣
廉は、頬を赤らめてそう言った。
廉｢いつも、俺の周りの女子は俺の顔を見て寄って来てたんや｣
廉｢…でもAは違った。普通に俺に話しかけてきて……｣
廉｢何も飾らない笑顔を見せて……だから、俺はAを好きになったんや｣
……そうだったんだ。
廉｢てか、優太。お前がそんなこと気にする必要あるん?｣
冷たく言い放された。
｢ごめん!なんか気になっちゃってさー!｣
無理矢理笑った。ちゃんと、笑えてるのかな……?
廉｢……気になるっていうことは、優太はAのことが好きなんちゃうのっ?｣
廉にそう言われて、俺は驚きを隠せていなかったと思う。
｢え……?｣
廉｢自分の気持ちくらい、自分で気づけやっ!!｣
そう言って、廉は走って行ってしまった。
……その通りだ。ずっと分からなかったこの気持ち。
今やっと分かった。
俺は……凛彩が
｢好きだ……｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 7人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：*凛彩* | 作成日時：2018年9月19日 18時
