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Which would you like to go to? 44 ページ44

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『…げ』

しまった。部隊メンバーを確認するのを忘れていた。

今日の出陣は阿津賀志山だったから練度が五十前後だった彼奴は参加しないとばかりに思っていた。


「よ!無名!なんだかんだ一緒に出陣するのは初めてだよな!」


いい加減勘弁してほしいものだ。同じ隊の前田藤四郎や秋田藤四郎は気遣って少し離れたところで距離を置いている様子をうかがっている。



『あ、あぁ…そうだな。』


今日の第一部隊の隊長は加州清光。
メンバーは今集まっている奴らを見ると秋田藤四郎、前田藤四郎、一期一振、獅子王、私といった具合。



「よーし!それじゃ行ってくるね〜!」

彼女の見送りに背を向け歴史を移動する転送ゲートを潜る。



阿津賀志山。過去何回かそこに出陣したことはあるが出陣場所としては野外の戦闘として最も難易度が高い場所。


まだ私も指で数える程度しか出陣したことはない。



「陣を整えて!行っくよー!」




戦闘が開始し、すぐに短刀達が敵の懐めがけて飛び出した。

これに負けてはいられないと私達も背後から後を追う。
私が相手をするのが大太刀。

自分よりも、ひと回りもふた回りも大きい体を見るといつ見ても圧倒されてしまう。その威圧さに。



己の刃を握り直し、すぐさましゃかんだ。

大太刀といえど機動は遅い。

すぐには対応できないのを見越して、片手を地面につき全体重を乗せ両足で敵の大太刀の右足をおもいっきり蹴る


少しぐらついた相手の重心が左脚に集中したのを確認すると次は左脚を蹴る。


痺れをきらした敵がまだ重心が安定していないのに大太刀を振りかぶったのを見て、次は右脚をこちらに引き寄せた。


ギリギリ振りかぶった大太刀を杖代わりにして地面に突き刺し倒れるのを防いだ敵を背後から周りこみ相手の首を狩る。


一件落着っと周りを見渡すとそれぞれが相手をしていた敵も倒せたようで息を整えている姿が見える。



比較的近くにいた獅子王はまだまだやる気があるようで、「へへっスキだらけだぜっ!」と叫んでいる。


「やっぱ内番代わってもらってよかったぜ!」


『…』




やっぱり彼奴仕組んでやがったか。

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腹黒アリス(プロフ) - あ、そうだったんですね!すみません!いえ、 (2017年5月19日 20時) (レス) id: 651062253e (このIDを非表示/違反報告)
あめふらし(プロフ) - 腹黒アリスさん» コメントありがとうございます。28話のことでしょうか?その話でしたら遠征部隊の無傷での帰還なので"完全勝利S"にはならないと思いますよ。"面白い"ありがとうございます!励みになります!\(//∇//)\ (2017年5月19日 20時) (レス) id: 087ce9658a (このIDを非表示/違反報告)
腹黒アリス(プロフ) - とても面白いですが、無傷での勝利は完全勝利Sでは無いのですか?間違っていたらすみません (2017年5月19日 20時) (レス) id: 651062253e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しゅーか x他1人 | 作成日時:2017年3月1日 21時

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