【刀剣乱舞】生き返って絶望した

Fine LIFE 39 ページ39

「昨日は本当にゴメンなさい！」


昨夜はそのまま二人して寝落ちして現在は午後八時。

朝起きてすぐ私の手入れをしてくれた彼女は手入れが終わってすぐ、この本丸の刀剣達を大広間に集め、日本人魂として誠心誠意な見事な土下座を繰り広げた



刀剣達はその見事な土下座っぷりに唖然としてみせた。


その気持ちは私もわかる。

あの土下座の角度といい指先の力の込め具合といい。何処であのスキルを身につけてきたんだ。




大広間の角の壁に大きくもたれ掛かった私は小さなため息をついてみせた。


何故私が他の奴らと一緒に大広間で座っていないのかというと、もしもの為の保険だ。



無いと思うが、もし謀反人が出た時に彼女を瞬時に守る体制をとるために座るより立っている方が動きやすいのだ。



「どっどうして主さまが謝るのですか？」



純粋な疑問だったんだろう五虎退が主に問いかける。



「昨日の戦で君らを守れなかった事と気が動転して正しい判断ができなかった！」




「それは主のせいじゃないと思う。

…そもそも誰も彼処で時間遡行軍より強い敵が出ることなんて予想できなかったんだから」



正しく正論。小夜左文字の言葉にゆっくりと顔を上げた彼女。



「違うの。どれもこれも私の勉強不足。
貴方達を危険な目に合わせてしまった」



まぁそれもまた本当の事なので全員が静まった。

私はというと彼女や彼らがどんな行動に出るのかを見守っていた。




「皆んなからの信頼も失ったかもしれない。

皆んなの将がこんなんじゃ、一緒に戦うのは嫌かもしれない。









けど、絶対これから信頼を取り戻してみせるから、









だから…









私にもう一度ついてきてください！」




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