【刀剣乱舞】生き返って絶望した

LIFE 26 【完】 ページ26

一通り皆の食事が終わり厨の水場で皿を洗っていると厨の暖簾(のれん)からひょこっと顔を覗いている人物がいる


『一期一振か』


「ええ、手伝いをさせてくだされ」

『あぁ、頼む』

私の隣へと移動し私が洗った食器を布巾で水分を手早く拭っていく一期一振。

黙々と皿洗いに集中していると

「無名殿は…何故、主殿をここに居させたのですか。いつ主殿が殺されてもおかしくなかったというのに」


突然の質問に思わず皿を落としそうになった。

『うーん。まぁ私もここに来た時は瘴気の酷さとか殺気の数とか絶句したよ。

けど、主はこの本丸に来る事を判ってここに来たんだ。

主が望んだから私は主についていく。

もとより主を殺させるつもりは、はなっからないよ。
主には此処を変えることが出来ると思って鍛刀をしたし、大広間に顔を出した。


変えるということ此処の刀剣男士の前審神者の闇を殺すこと…

それで死んでもこの刃生は主に捧げたし悔いは残らないかな。』



「なるほど…無名殿の忠誠心が、痛い程伝わってきますな」


さ、これで終わりですな。とささっと手早く皿を拭き取った一期一振はお疲れ様でした。と一声かけ厨から出て行った。









そして今日から念願の平和な本丸LIFEを過ごすことが出来るというわけだ。




今頃主は部隊の編成や内番等で頭を捻らせている頃だ。少し手助けに行ってやるかと厨の暖簾をくぐった。









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これで完結…なら良かったのだが生憎私のお伽噺はまだまだ続くようだ。


しかし、このお話は確かに私の御伽噺の一部となり私を成長させる。

君たちも私の御伽話の最後を一緒に見届けてはくれないか。



さぁさぁこれにて私のお伽噺の序章は完結だ。

私たちはまだ始まったばかりである。





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