【刀剣乱舞】生き返って絶望した

LIFE 16 ページ16

「無名〜。さっきはありがとね！」

朝餉の時間。

離れに朝餉を運び彼女の様子を見に行くと彼女が湯船で溺れていたのは先程のことだ。


『主。驚かせるのも大概にしてくれ。
心臓がいくらあっても足りない』


「主さまはあさがにがてなんですね！」


「なんだ！俺と同じか！」


「そうなんだよね。小さい頃から遅刻ばっかりしてて」



「でも、湯船で溺死とか笑い話じゃ済まされないからね」


「小夜の話があながちありそうで怖〜い」



他愛も無い話ができるようになりコレが本当の本丸の姿なんだろうと頬が緩む


ここに来てほんの少ししか経ってないがこの本丸は大きく変われたと思う


いつ殺されるか分からかったあの数日間からこの嘘のような1日が始まるとは思ってもみなかった



「あのっ！主さま！お願いがあるんです！」

「五虎退？どうしたの？」




先ほどから声をあげていなかった五虎退が話し始めた。

内容は大広間に居る彼らと一緒にご飯が食べたい、彼らと話がしたい、ということだった


『私は良いと思うぞ。
彼らも弟には手出しはしないだろう。』


「私もそう思う！大広間の人達と打ち解けるチャンスか(((『シっ‼』

彼女の声を遮り身構える。本丸の方からドタドタと足音が聞こえる


足音の数からして複数人だと考えられる



『小夜と五虎退は主のそばへ。
主はできるだけ下がって。


今剣は転送装置までの通路の確保。

岩融は私の隣へ。

全員安全が確保されるまで警戒を怠るな』




全員が的確な行動をとり最悪の事態に備える


すると離れの障子が勢いよく開いた











「誰かおるかえ！？」



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