おーたｻﾝの結婚願望 (ページ3)

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『っ…ん～っ！』

｢お疲れ～、今日お昼どうする？｣

パソコンのキーをカターンと鳴らし思いっきり背伸びをする

とりあえず纏まっていた仕事を全部片付けひと段落

時間はお昼の12時をすっかりまわってしまってる

『この時間帯だと、どこも混むよねー』

｢んー、じゃあコンビニで良いっかな。大川さんは？｣

『私は営業にこの資料渡してからにするわ。お先どーぞ』

｢じゃあ遠慮なく｣

爽やかな笑顔で席を立った鈴木さん

私もあとを追ってコンビニに行きたいが、どうも腰が上がらない

連日の疲れもあるのか、それとも昨日の酔いがまだ覚めてないのかは定かではない

さっさとコレを営業に渡してお昼にありつきたい……

疲れよりも食欲

さっさとこの重い腰を上げて営業部のある10階まで行くとするか……

『よっこいしょっ…と』

もう30近くなればもうオバサン目前

自然とよっこいしょも口から出てしまう時期が来てしまったのか、なんて自分で言っておいて自分で後悔

『えぇと……渡す資料は、、コレと…コレと……』

歩きながら資料の確認をする

本当はあんまり良くないことだってわかって入るんだけれど、どうせ殆どの人が出払ってしまってるこのオフィス

ぶつかる心配なんて無いに決まってる

なんて思い込んでた

『わっ』

｢えっ、わっ｣

目の前に人がいたことに全く気づかず

気づけば、手に持っていた資料は宙を舞っていた