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[イチ] ページ2

ーーー


「はよー」


『ふぁ〜っ、はよざいまーす』


「あれ、大川さん寝不足?」


『や、ちょっと昨日飲みすぎちゃって』




ちらほらと席についている同じ部署の方に挨拶を交わす


5年も同じ部署に付いていると自ずと先輩という立場に立ってくる



特に偉くなろうとも考えないし、今の立場が丁度いい





「おはよう、大川さん」


『おはよう、鈴木さん』





私よりも早く席に付いている仕事大好きマン、鈴木拡樹さん


今じゃこの部署だと珍しい同僚



鈴木さんはもう既にパソコンを起動させ業務に移っている





「昨日、飲みすぎてたみたいだけどちゃんと帰れた?」


『あ〜まあ今ここにいるんだから帰れたんだろうけど、記憶が曖昧なんだよね〜』


「それって家にどうやってついたかってこと?」


『それもなんだけど、な〜んか大事なこと忘れてるような……』





首をひねって考えるも、思い出すのは飲みの席の事だけ


かなりストレスが溜まってたからガバガバ飲んでしまったのは覚えてる


そのせいでその後の記憶も曖昧だ





「まあ、そのうちにでも思い出すんじゃないかな?」


『まあ忘れるようなことだから大したことではないような気がするんだけどね』





んーっと背伸びをして一気に仕事モード


昨日飲みに出かけてしまった分の仕事を終わさなくちゃ



昨日の微妙な記憶に鍵をかけて、私はパソコンに向かった

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作者名:アスパラ | 作成日時:2017年4月28日 19時

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