第漆頁 かみかくし ページ10
＿＿民宿.花ノ宿＿＿
女将「まぁ、いらっしゃい！」
ﾚｲは宿の中を見回す。
女将「あら、子供連れなんて珍しい。それと...彼女さんかしら？」
また、物部の彼女に間違えられ、顔を真っ赤に染めるﾚｲ。
女将「どうぞどうぞ、お上がりになって。」
ﾚｲ、物部、シロは宿に上がる。
女将「ここのところ、嫌な事続きでしょう。見えるのは警察や猟友会の方ばかりで。お子さん連れに彼女さん連れは珍しんですよぉ。」
物部「こいつは親戚の子だ。」
女将「あら？美人さんだし、可愛いのにぃ？残念ねぇ。」
溜め息をつく女将。
女将「...ところでお客さん、どこでこの宿の事を？」
物部「道すがら駐在にな。」
女将「あぁ駐在さん！良い方でしょう？子供好きで優しくて...来て早々事件続きで気の毒だわぁ...」
物部「女が殺されてるってやつか。」
女将「えぇ...歳の近い女が二人もってんで従業員が怖がって辞めてしまいましてね忙しいったら...」
女将は何かに気付いたかのように慌てて言った。
女将「！ あらやだ、まだ支度があったんだわ...！」
ﾚｲ「あっ！ぼく...じゃなくて、私も手伝います。」
女将「いえいえ、お客さんに手伝いをさせるなんて、とんでもない！」
ﾚｲ「人手が足りないのでしょう？雑用くらいなら...」
女将「じゃあ、頼みましょうかね。」
ﾚｲは女将の後についていった。
物部(従業員と歳の近い女。働ける歳の女。小さな子供は除外出来るか...
あとは異常な死体の詳細がわかれば、どの鬼になったのかわかってくるはずだ。
まぁ、それより鬼書を持ってる奴自体を見つけちまった方が早いんだが...)
イライラしている物部。
物部(あのボンクラ編集者ももうちゃんと調べとけよ。何が有能だポンコツめ...)
物部の中で後頭部を掻きながら笑う近藤が見えた。
シロ「正太郎、晩御飯まだ？」
物部「まだ食うのかよ。」
＿＿＿＿＿＿同時刻＿＿＿＿＿＿
ﾚｲは雑用をこなしていた。
ﾚｲ「女将さん、これで宜しいですか？」
女将「えぇ、今日は手伝い有難う御座います。」
ﾚｲ「いえいえ、あの...今回の事件についても聞いてみても宜しいですか？」
女将はﾚｲの方に向き合い、
女将「えぇ。この頃ねぇ、若い女が襲われてるのよねぇ。」
ﾚｲ「若い女？」
女将「えぇ。腹に子がいる若い女ばかり。」
ﾚｲ「そう...ですか。」
女将「他には？」
ﾚｲ「じゃあ、もうひとつ＿＿＿＿＿.」
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Reise(プロフ) - とっても面白いです！更新楽しみにしてます！ (2022年1月8日 20時) (
レス) @page34 id: 419824da4b (このIDを非表示/違反報告)
トマトジュース - え、最高やんけ…好きな漫画の小説なんて最高すぎるやろ (2019年4月18日 21時) (レス) id: b80cfcff24 (このIDを非表示/違反報告)
包帯無駄遣い迷惑噴出機(プロフ) - ゆいぽーさん» ゆいぽーさん有難う御座います！これからも頑張りたいと思いますので宜しくお願い致します！ (2018年4月1日 19時) (レス) id: 7a88606d9f (このIDを非表示/違反報告)
ゆいぽー - 面白いです！(●´ω｀●)更新頑張って下さいね！ (2018年4月1日 18時) (レス) id: b252799d53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒幕 | 作成日時：2017年10月22日 0時
