第拾伍頁 かみかくし ページ18
シロはお饅頭を頬張る。
シロ「ねぇ正太郎。今日の晩御飯は何かな？」
物部は答えない。
シロ「僕まだお腹減ってるよ。」
物部「......」
物部は答えない。
シロ「正太郎ってば。」
物部「ん？何だ？」
物部のマフラーがシロの頭にあたる。
物部とシロ、ﾚｲの視線の先には＿＿
ﾚｲ「野次馬ですかね？」
今まで黙っていたﾚｲが喋った。
物部はシロとﾚｲを連れて、野次馬に足を踏み入れた。
物部「何の騒ぎだ？」
物部は宿の女将に聞いた。
女将「あぁ、何でも暴漢が出たとかなんとか...」
女将の言い様でははっきりしていない。
男「ほら、もう大丈夫だぞ！猟友会の人達だって沢山...」
男「誰だ？誰にやられた！？」
野次馬の真ん中には昼間の妊婦が居た。
妊婦にｶﾞﾀｶﾞﾀと恐怖で震えていた。
顔も真っ青だ。
物部(あの女...)
妊婦「違...違う...人なんかじゃ...」
声も恐怖で震えていた。
男「じゃあ何だ！？熊でも出たのか！？」
男は妊婦を揺さぶる。
妊婦「違う！！」
妊婦が声を荒げる。
妊婦「もっともっと大きなヌメヌメしてて、大きな口が、歯がっ、歯がたくさん並んだ......掴んだのよ私の足をっ」
物部は何かに気付いたように目を見開かせた。
男「そんか大きな獣なんぞ出るのか！？」
野次馬の一人が声をあげた。
男「猟友会の連中が駆けつけた時には何もおらんかったそうだがなぁ。ここらにはそんな足跡は無いし。」
物部とﾚｲの瞳には１枚の栞が写っていた。
男「とにかく一度、誰か駐在を呼びに行った方が。」
物部「あぁ、なら俺が行こう。」
男「そうか？じゃあ頼んだぞ。」
普段はこんな事には関わりたくない物部は"鬼書"絡みの時は別だ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 46人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Reise(プロフ) - とっても面白いです！更新楽しみにしてます！ (2022年1月8日 20時) (
レス) @page34 id: 419824da4b (このIDを非表示/違反報告)
トマトジュース - え、最高やんけ…好きな漫画の小説なんて最高すぎるやろ (2019年4月18日 21時) (レス) id: b80cfcff24 (このIDを非表示/違反報告)
包帯無駄遣い迷惑噴出機(プロフ) - ゆいぽーさん» ゆいぽーさん有難う御座います！これからも頑張りたいと思いますので宜しくお願い致します！ (2018年4月1日 19時) (レス) id: 7a88606d9f (このIDを非表示/違反報告)
ゆいぽー - 面白いです！(●´ω｀●)更新頑張って下さいね！ (2018年4月1日 18時) (レス) id: b252799d53 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：黒幕 | 作成日時：2017年10月22日 0時
