第拾壱頁 かみかくし ページ14
ﾚｲはまだ、物部の胸板に顔を埋めている。
物部「何なんだよ...」
シロはというと、
シロ「しょうたろ〜おまんじゅうがぁぁぁ。」
と泣いていた。
？「大丈夫かい？」
物部は声のする方を見上げた。
そこには、夫婦であろう男女。
男「あの女は先月、一人息子がいなくなって気が触れてしまってね。気にしない方がいいよ。」
男と女は物部の胸板に顔を埋めているﾚｲを心配そうに見る。
男「今のように騒ぎを起こす事なんてしょっちゅうなんだ。」
男は話を続ける。
男「妊婦に掴みかかった事なんかもあったね。...全く迷惑な話だ。」
ﾚｲは一向に顔を上げない。
男「その女の子に掴みかかったのは、今回が初めてなんだ。」
男の視線はﾚｲ。
男「大方、八つ当たりというところだろう。一人息子が見付からなくて、イライラしているんだろう。」
物部(子供がいなくなった...？ﾚｲが女将から仕入れた情報と繋がるな。)
＿＿＿＿偶然か、それとも...
物部「そんな奴を野放しにしておくのかよ。」
女は溜め息をつき、
女「勿論、相談したわよ！駐在さんにこっそりね。でも、あの人見守ってやろうですって。」
嫌味たらしく女は云う。
女「面倒事に関わりたくないんだわ。子供好きとは言え、冷たい時は冷たいのよね。」
女は喋り続ける。
女「こんなんじゃ安心して子供も産めやしないもの。」
女は腹を撫でる。
シロ「赤ちゃん？すごいね！」
シロは目を輝かせる。
女「そうよ！内緒だけどね。」
女は嬉しそうに笑う。
物部「何故隠す必要が？」
すかさず、"内緒"という言葉に反応する物部。
女「だって、あの女に知られたら何されるかわからなくて怖いじゃない。誰にも言えやしないわ。」
当たり前と遠回しに云う。
女「ただでさえ二人も殺されてるのよ。それもお腹の中だけ引きずり出すなんて異常な方法で...あぁ、怖い怖い。」
女は"怖い"を強調して云った。
物部「そりゃ異常だな。」
＿＿＿＿前提条件追加＿＿＿＿＿
腹の中身
内臓
引き抜く
頭部と手足は除外
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
女「私、正直な話。あの女が自分の子の腹いせにやったと思ってるの。」
男「おい、お前それは言いすぎだろう...」
女「だって...あんなの異常者じゃない。」
異常者。
女の最後の言葉は
＿＿＿＿＿＿どんな人でなしな事でもやるのよきっと。
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Reise(プロフ) - とっても面白いです！更新楽しみにしてます！ (2022年1月8日 20時) (
レス) @page34 id: 419824da4b (このIDを非表示/違反報告)
トマトジュース - え、最高やんけ…好きな漫画の小説なんて最高すぎるやろ (2019年4月18日 21時) (レス) id: b80cfcff24 (このIDを非表示/違反報告)
包帯無駄遣い迷惑噴出機(プロフ) - ゆいぽーさん» ゆいぽーさん有難う御座います！これからも頑張りたいと思いますので宜しくお願い致します！ (2018年4月1日 19時) (レス) id: 7a88606d9f (このIDを非表示/違反報告)
ゆいぽー - 面白いです！(●´ω｀●)更新頑張って下さいね！ (2018年4月1日 18時) (レス) id: b252799d53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒幕 | 作成日時：2017年10月22日 0時
