不良少女は道化師 (ページ37)

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第２９幕　朝からお祭り騒ぎの探偵社ページ37

貴方side

朝。

一昨日俺は正式な探偵社員になった。

入社試験内容は......亦、別の時に。

着替えを終わらせた俺は探偵社へと

急いだ。

流石に夜、女の子が歩いているというのも危険ということで
　
血の繋がっている兄の乱歩さんと暮らしている。

兄妹だから気にしない。

が、

俺が入社して以来、太宰さんがちょっかいをかけてくる。

正直、鬱陶しい。
　

そして、兄さんからのガードが堅い。

出歩く時に手を繋ぐ。

別に繋がなくてもいいんだけど！

小学生じゃあるまいし。

まあ、楽しいけど。

時計を確認する。

朝食を済ませ、着替える。

そして、探偵社まで走る。

探偵社の扉の前に着けば、国木田さんが
立って居た。

(国「玲か？」

(貴「はい。御早う御座います、国木田さん。」

(国「嗚呼、御早う。」

(貴「？......腕時計見てどうしたんですか？」

(国「予定よりも10秒も早く着いてしまった。」

あ、予定ね。

10秒経つと、

(国「時間だ。御早う御座います。」

(貴「御早う御座います。」

探偵社の扉を開けて、国木田さんと中に這入る。

(敦「国木田さんｯ！玲ちゃんｯ！助けて下さいｯ！」

ｷｲｨｨｨｨｨと音をたて、扉がﾊﾟﾀﾝと閉まる。

(国「何だ。朝っぱらから」

(敦「うぅ、太宰さんがぁ～、あれです。」

(太「アーアー、クニキダクーン。タイヘンナンダ。コレヲミタマエヨ。」

(国「何がだ？」

(太「ダカラコレダヨゥ。」

(国「俺にはお前の阿呆面しか見えんが」

(太「ツイニタドリツイタノダァ。コレガシゴノセカイ、ヨモツヒラサカ。」

(貴「敦さん、此れは？」

(敦「玲ちゃん、国木田さん。」

(貴「？」

(国「あ？」

(敦「多分、此れです。」

敦さんが見せたのは、茸。

アニメで見た茸と一緒だ。

小説では確か“ラッキーキノコ”って太宰さんが呼んでたようななかったような。

(太「アハハハハ、ヤハリ『完全自×読本』はメイチョウダナァ。アハハヽ( ﾟ∀ﾟ)ﾉウラヤマニハエタキノコヲショクスルダケデコーンナニモユカイナジサツノミチヘユケルナンテ、あっはっはっはっはっはっヽ( ﾟ∀ﾟ)ﾉヽ( ﾟ∀ﾟ)ﾉヽ( ﾟ∀ﾟ)ﾉ」

(国「毒茸でも食ったか。」

国木田さんが呆れている。まあ、俺もだけど...。

(敦「其れがですね。自粛性の猛毒茸と間違えt(太「ツイニツカマエタニジイロノゾウリムシダ。」

敦さんが太宰さんに捕まった。

そして、太宰さんの暴走はまだ止まらない。

第２９幕fin