不良少女は道化師

第３幕　気掛かりな少女と黒猫 ページ6

太宰side

私と国木田君、敦君で茶屋に来た




までは良かったのだけど...。



私達の隣の席にパーカーのフードを深く

被った少女と黒猫。


少女と店員の女性の話に耳を傾けると

少女と黒猫は、茶屋の常連客だという

事が判った。

しばらく、少女と黒猫を見ていると

少女は餡蜜を美味しそうに食べていて

黒猫は刺身を今、平らげた様だ。

❲ガタンッ❳

(国「小僧っ!」

国木田君の声が店内に響いた。

にもかかわらず、少女は気にせず餡蜜を

頬張っていた。

あっ、可愛い。

おっと、話がずれてしたまったね。

まぁ、私の結論はこうだ

普通の人なら吃驚して此方を見る筈だ。

だが、少女はまるで此れを予知していた

のかの様に此方を見る。

そして、

(貴「敦さん。」

少女は敦君の名を呟いた。

その後、少女は

(貴「御馳走様。御代、おいとくよ。」

と云うと外の闇の中へ消えていった。

私は少女が出ていった後、敦君と二人で

虎を捕まえる為、歩いている。

其処で私は茶屋の少女について聞いてみた。

敦君は知らないと答えた。

なら何故、少女は敦君の名前を知ってい

たのだろうか。



第３幕 fin

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