三刀流の幼なじみ (ページ3)

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そして九日目

　

　

　
「お、お姉ちゃん！」
　
　

　
　

「ぅえっ！？」
　
　

　
　

　
磔場へ向かおうとすると小さな手で足を掴まれた
　
　

　

　
「あ、こ、こないだの…」
　
　

　

　

狼に襲われかけていた女の子
リカちゃん、だっけ？
　

　

　

「あのね、わたし…おにぎり作ったの」
　

　

　

「あ…」

　
　
……

　

　

リカちゃんと手を繋いで磔場へ向かう
　

　

　
磔場の塀から男の子が二人、中を覗いていた
　
　

　

　
麦わら帽子の人は私と歳が近そう
　

　

　
「じゃあ、ち、ちゃんと、掴まっててね」

　

　

　
「うん」
　

　

リカちゃんを抱き抱えて塀の上までジャンプした

　

　

トンッ
　

　

　

「ん？」

　

　

「え！？」
　

　

　

「しーっ」
　
　

　

　
こちらを見る二人だが、リカちゃんが制止する

　
　
　

　
　
スタッ
　
　
　

　

地面に着地してリカちゃんをおろす
　

　

　

「あ…！！ちょっと！？危ないよ！！

　
…って、あの女の人は…！！」

　

　

　
こそこそとゾロ君に近づいていくリカちゃん
　

　

　
　

可愛い…
　

　

　

　
「？オイ何だてめェ
　

コニー…なんでこんなチビここに連れてきた！！」
　
　

　
　

「え？あ…ほら、リカちゃん」
　
　
　

　

リカちゃんは元気におにぎりを差し出した
　

　

　

「あのね、わたしおにぎり作って来たの！
　

　
お兄ちゃんずっとこのままでお腹空いてるでしょ？

　

わたし初めてだけど、一生懸命作ったから…」
　
　

　

　
「ハラなんかへっちゃいねェ！！

　

そいつ持ってとっとと消えろ！！」
　

　

　
　

リカちゃんを冷たくあしらうゾロ君
　
　
　

　
　

「照れてる」
　

　
　

　
「違ェよお前は黙ってろ！！」
　
　

　

　

「だけど…」

　

　

　

リカちゃんはまだ諦めないらしい
　

　

　

　
「いらねぇっつったろ！！帰れ！！踏み殺すぞガキ！！」
　
　

　
　

　

　

　

「ロロノア・ゾロォ！！！」
　

　

　

　

　

「「「！」」」

　

　