三刀流の幼なじみ (ページ2)

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「おい、コンスタンスよォ…」

　

　

「何？ゾロ君…」

　

　

「何で町ん中を狼が歩いてんだ」

　

　

「さあ…？あ、危ないね…海軍の人…何してんだろ」

　

　

　
ここは海軍基地の町

　

　

ゾロ君と私はいつものように生活費を稼ぐため、賞金首を海軍に引き渡していたのだが

　

　

　

町中を狼が歩いている

　

　

町の人達は明らかに困っているのに、どうして海軍は放っているんだろう
　

　
じっと見ていると、女の子に襲いかかっていく狼

　

　

「危ない！！」

　

　

ザシュッ

　

　

私は女の子を抱いて下がり、ゾロ君が狼を斬り捨てた

　

　

「け、怪我は、ない？」

　

　

「うん！ありがとうお姉ちゃん！」

　

　

可愛らしく笑う女の子

　

　

「ううん、いいの…無事で、よかった…」

　

　

「あああー！俺の狼が！」

　
　

「え？」

　

何？あの男…変な頭

　
　

　

　

　

　
　
「海軍大佐の息子、か…」

　

　

　

海軍基地の磔場で傷だらけになりながら磔にされたゾロ君

　

　

磔の十字の横棒に腰掛ける私

あの狼は海軍大佐の息子、ヘルメッポが飼
っていたものらしい

狼を放し飼いって…どうなの？

　

　

「ゾロ君は刀とられちゃったしさぁ…」

「…まぁ、一ヶ月の辛抱だ」

　

一ヶ月
ゾロ君は息子とこのまま飲まず食わずで耐えれば解放するという約束をしたのだ

　

こんな縄、私がナイフで切っちゃうのに…

　

「ゾロ君…

　

　

　

　

　

　

　
　
　
絶対、死んじゃう」

「おいやめろ、縁起悪いな」

　
　