幼馴染と桜吹雪 (ページ10)

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9話ページ10

部活

城山side

浩希｢お疲れ様でぇ～す｣

あれ、甘糟先輩だけ？

どうしたんだろ

と思いながら荷物を置いて着替えに行こうとしたら

甘糟｢おい、城山｣

と呼ばれた

それもとても小さな声で

幸い雑音が無かったから聞こえたが雑音があったら聞こえなかっただろう

甘糟｢お前さぁ、誰が好きなの？｣

浩希｢え？どうしたんですか、急に｣

思いもよらぬ質問をされ少し動揺しつつも、いつもと変わらぬ平然とした返答を返す

甘糟｢じゃあ、Aのことは好きじゃないってわけ？そういうことだよな？｣

少し怒っているような声で話す先輩

浩希｢……｣

何とも答えれなかった

まさか昼休みのことを知られていたのか？

甘糟｢昼休みの隣の女の子は？彼女？｣

浩希｢いや、違います｣

甘糟｢じゃあなんでキスとかハグとかしてたの？｣

城山｢……？｣

ハグはなんかその空気の流れで……

キスは……

甘糟｢城山、キスってそんなに簡単にしていいものじゃねーんだよ｣

浩希｢違います、誤解です｣

甘糟｢何が誤解なんだ？｣

浩希｢あれは……あの子が一方的にしたもので｣

甘糟｢ほんとか？｣

浩希｢はい……｣

甘糟｢じゃあお前からはしてねぇーんだな？｣

浩希｢はい｣

甘糟｢最後にひとつ聞くぞ｣

浩希｢はい｣

甘糟｢Aにいつもキスやハグをしているのはなんでなんだ？｣

浩希｢えっ……｣

普通そんなこと聞く？？

そう思いながら1歩後ろに下がる

甘糟先輩は1歩詰めてくる