虹がつなぐ (ページ29)

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淳太「ほんで？なんでここにいたん？」

うぅ、、、目がこわいよじゅんたくん、、

この目はわたしが体調に関してやりがちなごまかしを一切許さないときの目

「、、寝てる間に息が苦しくなったり、胸が重い感じがするときに落ち着くまでここで過ごしてた」

淳太「ベッドのまま背もたれあげたり、おれに電話するなり、のんちゃんに頼るなり、他にも手段あったやろ？なんで頼らんの」

「背もたれあげたら望はきっと気づいて起きちゃうし、このくらいでだれかに迷惑かけたくなかった、、」

淳太「ったく、、それは発作じゃないねんな？」

「うん、大体は不整脈だとおもう、あとはばくばくして落ちつかない感じのやつ」

淳太「はぁ、だからってひとりで耐える理由にはならん、おれは娘が辛いときにはたとえなんもできんくても隣におってやりたいんよ、次からはおとんの自己満足のために教えて？」

「だって、頼ったらみんな助けてくれちゃうから、、」

淳太「ええやんか、みんな優しいやろ？なにがダメなん？」

ひとりがこわくなるから。いつか訪れるひとりがこわくてたまらなくなるから。

そんな言葉を言えるはずもなく

「みんな寝てるのに悪いと思ったんだもん、、」

淳太「ほな、兄ちゃんたちは寝かせておいて、おとんのこと呼んでな、おとんは夜勤もするし夜中起きるのなんの支障もないからな」

なんだか腑に落ちてなさそうにも一見見えたけどAがｺｸﾝと頷くと少し安心した顔になったようだった

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