家族のハナシ-短編-

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“A〜、今日は外行ける？”




次は3限で科目は体育



運動制限の関係で競技に参加は出来ないけどいつも体育着に着替えて得点係とか用具の準備とかストップウォッチの係とか私なりにできることを試してる



体育は2クラス合同で蓮と真都もいるし、自分はできなくても見てるだけで十分楽しいからなんだかんだ好きな科目の上位にランクインしている



ただ、すごく寒い日とか反対に猛暑の日とかは体温調節の苦手な私には危険らしくて、1時間も外にいるなんて以ての外だと主治医からのドクターストップ



なぜか私の時間割を把握している辰哉くんや涼太くんが体育の日には天気予報を吟味して今日はでちゃダメだからね、と判断してくれる




その点でいえば今日はいいお天気だし、ポカポカして気持ちいいんだけど､､､




「んー、今日は行けないや、保健室から見てるね」




“おっけい、じゃあ保健室から見えるコート使うね！”




「んふふ、ありがとう！」




今日は例外で外には行けない




理由はホルター心電図をつけてるときは興奮したりすると結果に響いちゃうからって辰哉くんから保健室行きを命じられたから





せっかくのいい天気だから中で過ごすのは勿体無いけど検査がやり直しになるのはごめんだから大人しく課題を手に保健室に向かう





ｶﾞﾗｶﾞﾗ




「大我くーん、体育だからきたー」




京本「あれっ、今日はここなの？」





「ん、ホルター心電図してるの」




京本「あらら、なるほどね」




保健室の先生である大我くんはもともと病院の看護師さんだったみたいで1を言うと10理解してくれるって感じ




まあ、ほかのことはそんなことなくて、病気関係のことだけだけどね




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