家族のハナシ-短編-

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蓮side


､､､､ﾊｧ､､ﾝﾝｯ､､､､ｳｯ、ﾊｧﾊｧ




ふわふわした夢を見ていた気がするけどおれの耳が聞き取ったAの苦しそうな呼吸に夢なんか一瞬で覚めて飛び起きる




「A？きつい？そうそう、ゆっくり息して、上手上手」




まだ暗くて焦点がはっきり合わないけどやっぱりAはいつもの発作を耐える姿勢になって苦しそうにしている





A「ﾌｱｯ､､､ﾝﾝｯ」




「辰哉くん呼んでくるからそのままゆっくり息してて」




ほんとはAの枕元に付いているコールボタンを押せば兄ちゃんたち全員の部屋のブザーがなって呼ぶことができるんだけど

それはほんとにやばいとき以外に押すとみんなを起こしたことをAが気に病むから大抵のときはおれが直接辰哉くんの部屋に突撃して起こすスタイル



だから今日も昨日までの通り呼びに行こうとしたんだけど




A「れ、、だいじょ、ぶ、、すぐ、なおっ、る」




Aがおれの服の裾を握って呼び止めるから少し悩んだけどAの介抱に専念することにする



Aを支えながら背中を撫でてるうちにAの言う通り発作は治まってきてホッと息を吐く




4日も続くと疲れが溜まってるもあってそのままコテンっと寝てしまったAに布団をかけ直して




一応辰哉くんにメッセージでAが発作を起こしたことと治まった時間を書いて送信


Aが万が一隠すこともあるから




とりあえず自分の責務を遂げておれもAの手を握って再び眠りにつく








､､､､れ､､､れん､､､､あさー､､おきてー､､､､





いつも通り辰哉くんに起こしてもらって起床





辰哉「おはよ、さっきは連絡ありがとね」




一瞬、なんだっけっておもったけどどうやらAの発作の記憶は夢ではなく現実らしい




「ん、わりとすぐおさまってた」




辰哉「だとしても呼んでくれていいのに､､もーっ」





発作に変わりはないんだから、とAを見る辰哉くんの目はお母さんかって言いたくなるほどの優しい目





Aを起こして診察もしてくれたけど学校には行っていいよって






朝の支度を済ませて翔太くんから学校終わりにAの診察について行く任務を請け負ってから行ってきます、をした






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