よ ページ10
「一ノ瀬君？」
私が驚いて、そう尋ねる。
「ホントばか」
一ノ瀬君はそう言って、私の腕を引っ張って私を抱き締める。
「いち、の、せ君？」
私がそう問い掛けても返事は返ってこない。
「俺、ずっと心配してたのに……」
抱き締めたまま、一ノ瀬君は喋り出す。
「えっ？」
「ずっとなんか……アピールみたいなものしてたのに気付いてないし」
「えっ？何もされてないよ」
「好きでもないやつの机で寝るわけないでしょ……そもそも寝れてなかったし」
一ノ瀬君が恥ずかしそうに呟く。
「バレンタインだから何かくれるのかなーって思ってくれたものはマシュマロだし……」
「……マシュマロってなんかダメだった？」
「マシュマロって『あなたのことが嫌いです』って意味があるの」
「えっ！？知らなかった……」
私がそう言うと、呆れたように「だと思った」と呟く。
二人とも黙り混んで、静寂が走る。
「ずっと、俺も好きだった」
一ノ瀬君がそう言った瞬間、時が止まったような気がした。
「ホント？」
「うん」
「え、えっ、」
「Aは？」
一ノ瀬君がいたずらっ子見たいに笑って、そう聞いてくる。
肌寒い風がヒューと私と一ノ瀬君の間を通っていく。
「私も好きです、一ノ瀬君」
そう私が言って、互いにお互いの顔を見て笑う。
互いに勘違いを起こしていた。
そのことが可笑しく感じて。
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星花アリス(プロフ) - 高瀬そのさん» コメントありがとうございます！高瀬そのさんをきゅうきゅんさせられて良かったです(*´ω｀)これからも面白い小説が書けるよう頑張りますね(っ`･ω･´)っ (2018年2月18日 12時) (
レス) id: bdc813ca79 (このIDを非表示/違反報告)
高瀬その(プロフ) - 1話1話のお話がきちんと纏まっていてとてもきゅんきゅんするお話でした！面白かったです(*¨*)！ (2018年2月18日 0時) (レス) id: 65bf0fa5b4 (このIDを非表示/違反報告)
星花アリス(プロフ) - 菌(・∞・＊)さん» コメントありがとうございます！他の作品も読んでいただけているなんて、嬉しい限りです(*´ー｀*)しっかりまとまったお話が書けるよう、これからも頑張っていきます！長文嬉しかったです！がんばりますo(｀・ω・´)○ (2018年2月15日 11時) (レス) id: bdc813ca79 (このIDを非表示/違反報告)
星花アリス(プロフ) - 笹乃葉さん» コメントありがとうございます！笹乃葉さんがグハッってなったなら、書いたかいがありますねw最高だなんて……此方こそ読んでいただいてありがとうございましたm(_ _)m (2018年2月15日 11時) (レス) id: bdc813ca79 (このIDを非表示/違反報告)
星花アリス(プロフ) - はるさん» お久しぶりです！コメントありがとうございます！面白いって言っていただけて嬉しいです！はるさんの作品読んでみたい、切実に(*・ω・)これからもがんばりますo(･ω･´o)(o｀･ω･)o (2018年2月15日 11時) (レス) id: bdc813ca79 (このIDを非表示/違反報告)
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