37:元の世界 ページ37
目を覚ますと、いつもの天井。
木の木目がいつも以上にぼやけて見える。
トリップの症状で、視力はあげられていたのだが元々視力は低いため、眼鏡をかけるかコンタクトなのだ。
布団を足で退かして起き上がる。
枕もとのスマホを手に取り、時間を確認すると6時45分。
ウォ―クマンに取り付けられたスピーカーのアラームをオフにして二段ベットから降りる。
『......あ〜、眠ィ』
スピーカーとスマホを机に置く。
カーテンの隙間から朝日が流れ出居ているのが見えた。
取り合えず、朝飯かな......
『あ〜...怠い......』
寝癖が立つ頭をガシガシと搔きながら冷蔵庫を開ける。
やっぱりないか......
此処最近、買い出しに行っていなかったため冷蔵庫は空だった。
幸い、あるのは白米と調味料だけだが、十分だろう。
簡単に、味噌のおにぎりと塩おにぎりを作り、PCを立ち上げる。
自前のブログで小説を執筆中なので昨晩のコメント返しをしなければならない。
ある程度返し終えるとPCを閉じておにぎりを包んでいたラップをゴミ箱に放り投げる。
顔を洗いコンタクトレンズを付け、髪をひとつに束ねる。
最後に歯を磨き、制服に着替えた。
アタシの学校はセーラー服なのだが、トリップ中に何時間と時がたっているようだ。
授業面では、神のサポートなのか詫びなのか分からないが、全て頭の中にインプットしている。
ニュース(ちなみにめざ〇しテレビ)の時間を見てみると、今日は中間テスト二日前のようだ。
つまり、5月23日。
時刻は7時45分。
自転車で登校。
三階まで登り、ほとんどのクラスメートが居た。その中には体育着やら普通のTシャツを着ている者も居る。
そういえば今日は駅伝練習があったな。
時刻を確認すると50分。
ちょうどいい時間だな、うん。
「あ、おいユリ!!」
同じ小学校の男子生徒が呼ぶ。
アタシは面倒臭そうな顔をしながら何、と返した。
すると男子生徒は「今日も機嫌悪いなお前w」と言う。
『うっさい。
で、何なの?』
「麻宮と日向が呼んでるぞ〜」
『......直ぐ行く』
廊下へ出ると、其処には見慣れた2人が居た。
一人は、
そして一人は
学校ではあまり、というか絶対に見ないコンビだが、アタシにはもう飽きるほど見慣れている。
アオイとは保育園の頃から一緒でよく遊ぶことが多い。
マイとは塾が一緒で、沢山の情報を貰える。
そして、この二人は、アタシと同じく"異世界"を旅する者だ。
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syunra(プロフ) - はーいw頑張りますねー! (2017年5月22日 22時) (レス) id: 47a0da064c (このIDを非表示/違反報告)
紅茶アールグレイ - ウチもユリみたいに異世界旅したい。切実に。あっ変なこと書いてすいません。面白いです。更新頑張ってください。 (2017年5月22日 21時) (レス) id: 0f3022c873 (このIDを非表示/違反報告)
syunra(プロフ) - 申し訳ありません。また修正しました。ご迷惑をかけてしまい、申し訳ありません。 (2017年5月19日 16時) (レス) id: bc7e1d9e17 (このIDを非表示/違反報告)
syunra(プロフ) - ありがとうございますw (2017年5月16日 22時) (レス) id: 47a0da064c (このIDを非表示/違反報告)
紅茶アールグレイ - 丁寧なご説明ありがとうございます。分かりやすくまとめてくださりありがとうございます。これからも更新頑張ってください。 (2017年5月16日 22時) (レス) id: 0f3022c873 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ダーインスレイヴ | 作成日時:2017年4月13日 19時