1:テスト中に羅生門乱入 ページ1
カリカリ......
カリカリカリ......
カリカリカリカリ......
____暇だなァ...
暖かい陽射しが窓から差し込む。
今日は、中学の期初めテストがある日だ。
中学二年生になった彼女
『はァ......』
ふと、窓から差し込んでいた陽射しが無くなり、黒い影のようなものが現れる。
それは、まるで........
『え......芥川君の黒獣じゃね?』
ユリは半ば冷静に呟く。
流石にこんなところで発狂したら、ヤバイからだ。(成績的にも)
____あ、でも。"彼の子"なら絶叫するかもs...
「羅生門くんんんんんんんんんんんっっっ?!?!?!?!」←
「?!?!」
「な、なんだ今の!!」
「二組の蒼月だろ今のwwwww」←
「...ハァ。何やってるのあの子は!!」
口々に云われるのは、二組の"蒼月"の名。
ユリは本日記念すべき五十回目のため息をつく。
二組の"蒼月"と云うのは、彼女の親友なのだ。
ユリは現実逃避するように再び窓を見る。
其処には黒獣が窓を突き破って大口を開けている。
____............はい?←
「がう」
____厭、「がう」じゃないよ?←
『お、おい?何する心算.........ま、真逆...っ』
「がう!」
バクシッ
黒獣はユリの腰らへんを咥え、外へと連れだした。
だが、誰もその事には気付かない。
教室を窓の外から眺めるなんてユリにとっては初めての体験だが、今はそんな事に感動している場合では無い。
必死にその口から逃れようと身体を動かすが全くと云って良い程、逃れられない。
冷静だったのが一気に恐怖心に襲われる。
『っ、は...なせ...ッ!』
「あ、ユリー!」
『............え』
一気に、其の恐怖感が覚める。
____幾ら何でも覚める疾くない?←
シリアスな雰囲気を一瞬で壊したのは、二組の
先程、教室を騒がしてい絶叫の音源だ。
彼女はユリと同様に黒獣に咥えられている。
『...ごめんワカナ』
「んー?」
『此の状況楽しんでない?』
「勿論」←
『』←
「がうっ!」
ペイっ!
「『はっ?』」←
突然二人の身体を包み込む浮遊感。
其れは、確実に二人が落下しているのが分かった。
「いやっふぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!」←
『噓でしょアタシ高所恐怖症なんだけど!!』
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syunra(プロフ) - はーいw頑張りますねー! (2017年5月22日 22時) (レス) id: 47a0da064c (このIDを非表示/違反報告)
紅茶アールグレイ - ウチもユリみたいに異世界旅したい。切実に。あっ変なこと書いてすいません。面白いです。更新頑張ってください。 (2017年5月22日 21時) (レス) id: 0f3022c873 (このIDを非表示/違反報告)
syunra(プロフ) - 申し訳ありません。また修正しました。ご迷惑をかけてしまい、申し訳ありません。 (2017年5月19日 16時) (レス) id: bc7e1d9e17 (このIDを非表示/違反報告)
syunra(プロフ) - ありがとうございますw (2017年5月16日 22時) (レス) id: 47a0da064c (このIDを非表示/違反報告)
紅茶アールグレイ - 丁寧なご説明ありがとうございます。分かりやすくまとめてくださりありがとうございます。これからも更新頑張ってください。 (2017年5月16日 22時) (レス) id: 0f3022c873 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ダーインスレイヴ | 作成日時:2017年4月13日 19時