バボちゃんの中の人系女子。

Episode 5 ページ5

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和賀さんに、ここで待っててと言われたものはいいけども。


めちゃくちゃアウェイなんだよなあ。


めちゃくちゃ選手いる！！デカ！！！見たことある方も何人かいる！！！



どうしよう...と方向転換したら、まさかの壁に衝突。

恥ずかしい。そして視線が痛い。



「バボちゃん可愛いな、ドジなやつめ」


聞きなれない声が聞こえて見上げると...


あ、分かる。福澤達哉さん。


髭がセクシーだし、めちゃくちゃイケメン。


一応お辞儀しとこう。



「うわ、お辞儀した！律儀だ、おい関田見ろよ」


「なんすか...あ、久しぶりに見た。よろしくお願いします」


関田、と声をかけられた肩幅がえげつない選手にもお辞儀されたのでぺこり。


この人もかっこいい。イケメン多くない？

いやいや、面食い出すな自分。仕事だぞこれは。


それにしても、男前で頼りがいがありそうな2人だなあと感心していると。


『...？』


のし、と上から寄りかかられた感覚。


だ、誰！？でもここで取り乱してはいけない。


バボちゃんはこんなところで怖気付かないからね。


手も頭に回されている感じだし、前に傾いたら面白そうと思って傾いてみる。



「わ、バボちゃんいつのまにアクティブになった？かわい〜」


低めの声が聞こえてきて振り返ってみると、


...でかい。


2メートルはあるんじゃ？ってくらい。


「小野寺ほんと好きだなー。笑
中が可愛い女の子だったらどうすんだよ」


「バボ、可愛いじゃないっすか。いや、大歓迎(笑)」


どうやらこの方は小野寺さんというらしい。

察するにバボちゃんファン？


いやでも私、女の子と呼べる歳じゃないし、可愛くもない...ごめんなさい。




「じゃーね。応援してね？」


小野寺さんに除きこまれたかと思ったら、正面からのハグ。


うっ、バボちゃんを挟んでるとしてもドキッとくる。


心臓が持たない。


この仕事、かなり大変かもしれない...。




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