Episode 26 ページ26
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"裏にタクシー呼んであるから、準備出来たらこの店向かってね！タクシー代は後で渡します。"
和賀さんからのLINEを閉じて、ふうと一息つく。
まさかこんなことになるとは思わなかったな…。
急いでメイク直しをして、トイレのドアを開けると見慣れたジャージが目に飛び込んでくる。
『え、マサさん…？』
「…おう」
そこにはきまりが悪そうに首をかくキャプテンがいた。
『居酒屋ぶり、ですよね？あの時は失礼しました！あ、試合お疲れ様です！ここ邪魔でしたよね退きますすみません！』
「わーったから。落ち着けって」
まるで私がバボということを知っているような口ぶりに戸惑いつつも、困り笑顔にきゅんとする。
『俺こそ居酒屋で変なこと言ってごめん。バボちゃんの中身とは知らずに』
「えっ」
『さっき見た。バボ脱いでるとこ』
思考停止しながらも訳を聞くと、スタッフさんを探してたら私がバボを脱いでいる所がたまたま目に入ったらしい。
そろそろクビ？どうしよう終わった。
『クビになるようなことしないから安心してよ。それより、これ』
ほい、と差し出された手元を見ると鉄分ドリンクが握られていた。
「どうしてこれ…」
『さっきフラフラしながら歩いてたじゃん。顔色悪かったし、貧血なのかなって』
違ったら恥ずいなーコレ、と笑うマサさん。
確かに貧血持ちだけど、人に迷惑かけないようになるべく気付かれないように生きてきた。
マコちゃんにでさえバレるまで時間がかかったのに、このキャプテンは一瞬で見抜いてしまうらしい。
「ただのバイトなのに…申し訳ないです」
『こらー、コンビニまで走ったんだぞ』
「うっ、じゃあありがたく頂きます…今度なにかお礼しますので…」
頭を小突かれて私のきゅん度はMAXになってしまった。
なんだこの包容感…。そしてこんな私のためにコンビニまで走ってくれたなんて単純だから惚れてまうやろが！！
『お礼かー。あ、今日の飲み来るの？』
「事情があり一応参加する予定ですけど…」
『そっか。じゃあそん時隣行かせてよ』
いい？と目をきゅるるんとさせるキャプテン、成人済み男性にはとても見えません…。
「え、私なんかでいいんですか？もっと美人なアナの姉ちゃんとかじゃなくて？」
『なんでそーなんだよアホ。じゃあまた店で。気をつけて』
頭を一撫でしてスタスタと歩いて行くマサさんに体が熱を持つのを感じた。
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えにゃん(プロフ) - お忙しいとは思いますが更新楽しみにしてます！！ (10月23日 9時) (
レス) id: bcaaef49ab (このIDを非表示/違反報告)
かえで(プロフ) - 続き待ってます！ (10月14日 20時) (レス) @page27 id: df0d2cc828 (このIDを非表示/違反報告)
こい(プロフ) - めちゃくちゃおもしろくてだいすきです！更新待ってます！ (2023年4月2日 13時) (レス) @page27 id: 3397572aa8 (このIDを非表示/違反報告)
鳴 - 読み返しまくってます。更新、待ってます。 (2022年6月23日 0時) (レス) id: 98266d8bda (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - 待ってなんでこの神作に早く出会わなかったの？私バカなの？((((喧しいわ (2021年10月4日 20時) (レス) @page27 id: 1a6dd63888 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らーゆ | 作成日時：2019年10月19日 13時
