バボちゃんの中の人系女子。

Episode 23 ページ23

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石川祐希とはきまずいまま、バボちゃんの仕事の日が来てしまった。



「Aちゃんおはよ〜」


『和賀さんおはようございます』


あ、そうそうこれこの前のお金、今渡しちゃうー、と差し出された茶封筒をしっかりと受け取る。最近金欠で困っちゃうよ給料日はよ。



「あ、そうそう。コレ見て」


そう言って差し出された和賀さんの携帯の画面には、



『バボちゃんバボバボ…？』


「そうそう。選手達とバボちゃんの絡みのタグでさー。特にこれ、西田くんとの絡みが人気みたい」


『ほお、西田くんとの…』


「言いたいこと、分かる？」


『西田くんとの絡みを増やせと。』


「ザッツライト。てことでよろしくねー。」


『軽っ。和賀さんそういうとこありますよね』



昨日は上手く誤魔化せたけど、純粋な彼の目を見ると罪悪感が襲ってくる…。



「あ、あと柳田さんもー！！！」


「ハーイ(白目)」



きっつ。キャプテンも！？



頑張ろう、と抜け殻バボを優しく撫でた。傍から見るとヤバい奴だねこれ。




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「バボちゃんスタンバイお願いしまーす」



スタッフさんに呼ばれたのでのっそのっそと出動する。



あの入場前の選手達との絡みが大変なのよもう。



あ、でもマイダーリン関田さんがいるじゃん。



有難いことに関田さんは1人で壁にもたれかかっていた。


何か考え事もしてるわけじゃなさそうだし、LETSバボバボ。




「おー、バボちゃん」


私(バボ)に気付いた関田さんはクシャッとした笑顔でお迎えしてくれたありがとうございます。



「俺んとこよく来てくれるよなー、まさか俺の事好き？」


『(ハイ大好きです！！！)』



うわなんか俺恥ずいこと言ったわ…って照れてる関田さん愛す(お巡りさん私です)



って、え！？


スパダリ関田さんを噛み締めているとバックハグをされただと！？



「あ、これいいわ」



何やら膝裏を伸ばすために使われているらしい。勘違い乙私。



「あー！！！関田さんバボちゃんとイチャついてる」


「げ、うっせーのきた」


「酷くないすか？」



うわお久やん健太郎。



「見ろよ祐希ー。お前コレ見て嫉妬しないの？バボちゃんもっと触りたかったって前のカナダ戦で言ってたじゃん、なんつってワッハッハ！」






…いや健太郎そこで石川サン呼んじゃう！？







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