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帰城 ページ4

あらかた冒険を終えて目当てだった物も手に入れたから、サクラ王国のリーブ城に戻ってきた
「ただいま戻り…」
?「姫様ぁぁぁ!」
扉を潜った時に大きな声でわたくしを呼びながら
走って来たのはこの城の大臣
「大臣?どうかなさい…」
大「心配しましたぞ!勝手に城を抜け出すなど!」
誰に似られたのか…!と言うけれど、誰に似た
んでしょう?
大臣はようやくわたくしの後ろにいるククールさんに気がつき、頭を下げた
大「ありがとうございます
この方はこの国を背負ってゆくお方」
ク「いや…まぁそれはいいんだよ」
大「何か礼を…」
ク「そうだな…この姫様の名前を教えてくれ」
そういえば本当の名前を言っていませんでした
大「その様な事でよろしいのですか?」
ク「ああ」
「でしたら、エイトさん達にも言いましょう」

エイトさん達がいたのは客間
ククールさんが入ってくるのを見ると、ホッとした様な顔をする
「皆さん、わたくし事に巻き込んでしまって
すみませんでした
改めてまして、自己紹介をさせていただきます」
ククールさんもエイトさん達同様ソファに腰掛ける
「わたくしはA・ブロセイン
ここ、サクラ王国の第一皇女です」
全-ククール以外-「皇女?!」
「はい」
コンコン
ノック音が響いて扉の方を見ると
「母上?!」
わたくしの母…リーファが立っていた
母「フフフフ、A、出かけていたそうですね」
「母上、申し訳ありません
勝手に城を出てしまって」
母「いいのですよ
それもまた経験
実際に国を見て得る事もあるでしょう
己を信じなさい」
母上…わたくしはなんて親不孝ものでしょう
もうすぐわたくしは死んでしまうかもしれないのに

母上…精一杯生きさせていただきます
この国の皇女として、そして偉大な賢者様の末裔として誇りを持てるように

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作者名:焔彩 | 作成日時:2015年7月20日 23時

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