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手紙＊ククール視点ページ12

あの後、国中が悲しみにくれた
俺はあの城にいるのが辛くて、エイトに言って
宿をとった
一日中ボーとしてると、部屋の戸がノックされた
「入れよ」
？「失礼します、ククールさん」
入ってきたのはAの母親のリーファ王妃だった
「あんた…」
リ「こんにちは
今日は届け物があって、大臣と参りました」
そう言って大臣が差し出したのは、小さな箱と便箋
箱を開くと、中には青い宝石かなんかの指輪
リ「それはブルースリング
ブルーシャンというモンスターから採れる宝石を
使った、代々王室が持つ指輪」
「それを、どうして俺に？」
リ「あの日…あの子が………………貴方に渡そうとしていました
だから、私は持ってきたんです
その手紙と一緒に」
手紙は何も変わったとこは見当たらない程、
ありふれた物だった
リ「ククールさん
たしかに、渡しました
それをどうするかは、すでに貴方次第です」
そう言って去って行ったリーファ王妃と大臣
捨てれるわけねぇだろ！Aの…最期の言葉

『ククールへ
貴方はこの手紙をどこで読んでいるんでしょう？
城の中？それとも街？はたまたどこか、わたくしの知らない…行った事のないような場所ですか？
もしそうなら、とても羨ましいです
わたくしは…幼少時から自分の立場を理解しており
身勝手な事がなかなかできませんでした
だからこそ、貴方とのあの旅はとても楽しかった！
あんな冒険をしているなら、多少の危険は
乗り越えられそうです
それに、貴方がいるなら尚更です///
ククールに、お願いしたい事があります
もし、この手紙を読んでいる時にわたくしがもう
いないなら…犯人を止めてください
仇をとる必要はありません
残り四人の末裔を…守ってほしいんです
お願いします

大好きです

A』

読み終わった俺の頬を何か熱いものが流れる
それは手紙を濡らした
A…悪かった、守れなくて
あと、仇をとるなってのは無理だ
奴はオディロ院長を殺した奴でもあるんだ

見てろよ！絶対仇をとって、末裔とやらも守って
やろうじゃねぇか！