トリップしたら組織の一員だったけど、今はイケメンに言い寄られている【降谷零/松田陣平】

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トロピカルランドに着いた私と陣平さん。


陣「A、気付いてるか？」


「気づいてますよ…」


陣平さんの車でトロピカルランドまで来たけど、入場ゲートに並んでいると、視線を感じた。


陣「帰ったらシメる」


「まぁまぁ…」


降谷さんならバレないように尾行できるだろうけど、一緒にいるコナン君と蘭ちゃんがね…。


陣「にしても、お前いつの間にそんな服買ったんだ？」


「変ですか…？」


肩の出たセーターに、カーゴパンツ。


陣「いや…似合ってる」


少し顔が赤い陣平さん。


風邪かな？


にしても、この格好恥ずかしいな…。


中に入ると、何に乗るか話し合う。


陣「ジェットコースターだろ」


「メリーゴーランドにしましょうよ」


意見が対立し、最終的に…。


「「ジャンケンポン！」」


ジャンケンになった。


私がグーで陣平さんがパー。


陣「じゃあ行くぞ」


陣平さんに手を握られ、ジェットコースターに向かう。


その手が温かくて、優しくて…。


なんだか恥ずかしくなってしまう。


「陣平さん…別に手、握らなくても…」


陣「俺が握りたいんだよ」


サラッと恥ずかしい事を何ともなさそうに言った…。


「…はぐれたりしませんよ？」


陣「お前…わざとじゃないよな？」


「何がですか？」


陣「何でもねえ」


ジェットコースターの列に並びながら、私たちは次に乗るものを話し合う。


「次こそメリーゴーランドです」


陣「どれだけ乗りたいんだよ。じゃあその次はお化け屋敷な」


「えっ…！」


陣「嫌いなのか？」


「そ、そんな事ないです！じゃあその次はフリーフォールです！」


陣「観覧車は乗らねえのか？」


陣平さんと観覧車…か。


「苦手なんです、観覧車」


陣「乗った事あるのか？」


私は首を横に振った。


陣「じゃあ…」


「観覧車は…陣平さんが…」


原作で死んでしまった場所だから。

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