２話＃ ページ2
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「見習いの研修を私の本丸で…？」
「ええ、あなたも審神者になって５年は経つでしょう？そろそろ見習いを受け持つ時期よ。」
心地よい春風が吹く縁側でお茶をすすった後、担当が今日のメインであるだろう"見習いの研修"についての話を始める。
私、宮沢とうかは日本人なら誰もが知っている超一流大学を卒業後、その有能な才能を政府に買われ、審神者となった。
小さい頃から金持ちの両親には蝶よ花よと甘やかされて育ち、友達も先生もいつも私のご機嫌伺いをし、尽くしてきた。
中学生になった頃には人が私に尽くすのは当然の行為と思っていたほどだ。
だから最初こそ、審神者という誰もが憧れ羨むような政府直営の職業に就き鼻を高くして自慢をしていた。
けれど、これは私の望んでいた職業ではなかった。
ううん。尽くされて当然だった私には向いていなかったのだ。
日々の出陣に、資料のまとめ。
これくらいだったらまだ何とか我慢できた。
けれど、刀剣男士の手入れをするなんて…この私が他人に尽くすなんてとてもじゃなかった。
けれども今まで何とか怒りを抑えて耐え忍んできたのに、今度は見習いなんて…
絶対に嫌だ。
「イヤよ。他の審神者にたのんでよ」
そんな私を見て担当は呆れたような顔をする。
「成績上位の審神者が何をいってるの。それにね、その見習いさんはとってもいい素質を持ち合わせてるらしくてね。政府のお偉い方がぜひあなたに育成して欲しいって。」
すでに私の意見なんて関係無しに見習い研修は決定事項のようだ。
本当は死んでもやりたくないが、政府のお偉いの頼みとなれば仕方がない。
さすがに私の両親でも政府には抗えないだろう。
「わかったわよ…」
「あなたなら必ずオーケーしてくれると思ってたわ。じゃあ、見習いさんがくるのは来週からだから準備をしておいてね。」
あまり気が乗らないが、近侍のへし切長谷部を呼んで早速見習いを受け入れる準備を始めた。
私は知らなかった。
私が夜だけレア刀を己の欲のために利用していたように、そして刀剣たちを毛嫌いしていたように、刀剣男士たちも私を嫌い、霊力補給機としかみなしていなかったことを。
私が鍛刀した刀である為、少なからず私の性格が影響することを。
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由由由 - ヤベェ、クソ面白い！続きが気になる！ (2017年9月3日 14時) (
レス) id: 1589b544b5 (このIDを非表示/違反報告)
春野 - とても面白いです！頑張って下さい！ (2017年3月28日 18時) (レス) id: 7d48e48cfd (このIDを非表示/違反報告)
きち(プロフ) - 藍さん» コメント、ありがとうございます(^^)了解しました！ほたちゃんと乱ちゃんですね！気長に待ってくださると嬉しいです＿|￣|○ (2017年3月23日 22時) (レス) id: 19e9dbf409 (このIDを非表示/違反報告)
藍 - 蛍丸と乱ちゃんを出して欲しいです!お願いします。更新を楽しみにしてます！ (2017年3月21日 23時) (レス) id: f0462223e1 (このIDを非表示/違反報告)
きち(プロフ) - 赤菜さん» コメント、ありがとうございます！加州くんとニキですね！わかりました！気長に待ってくださると嬉しいです(^^) (2017年3月21日 20時) (レス) id: 19e9dbf409 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きち | 作成日時：2017年3月19日 1時
