第27話 ページ28
私達は走って帝国スタジアムまで行った。
フィールドの真ん中には鬼道が1人、立っていた。
円堂「鬼道！」
『鬼道っ...！』
鬼道「...。」
遠くからでもわかる。
鬼道の辛い顔が。
鬼道「なんだ、お前らか。笑いに来たのか。」
円堂「んなわけねえだろ！鬼道！」
円堂は鬼道の名を呼んで、鬼道に向かってボールを蹴る。
蹴り返すだろうと思っていた。
しかし...鬼道は蹴り返しもせずにボールにあたって尻餅をついた。
その後立ち上がり、円堂に向かってボールを転がした。
鬼道「40年間無敗の帝国学園。俺達はその伝説を終わらせたんだ。」
『...伝説...』
鬼道「今まで寝てもさめてもサッカーの事ばかり考えて戦い続けていた。それがこんな形で終わるなんてな。」
円堂「そんなことは無い。
お前が見捨てない限り、サッカーはお前の中にある。
鬼道！」
そしてまた鬼道の方へボールを蹴る。
次は蹴り返してくれた。
円堂はその蹴り返したボールをキャッチして笑った。
鬼道家
『久しぶりだよ。鬼道家にお邪魔するなんて。』
鬼道「確か食事会以来だよな。」
『そうそう。あの時はごちそうさまでした。』
円堂「わあぁ！すっげーすっげー！」
『円堂...はしゃぎすぎ。』
円堂「なあなあ！兄弟とかいるのか！？」
鬼道「知ってるだろ。春奈の事。」
円堂「いや違くて...ってうわあ！」
円堂は鬼道の部屋に置いてある壺を割りかけた。
鬼道「お、俺だけだ」
円堂「マジー！？こんな部屋に1人かよー！」
鬼道「白雪の部屋もそのくらいだよな」
『いやいや、狭いよ。鬼道の部屋にはかなわないよ。』
円堂「そんなに広いのかー！今度お邪魔していいか！？」
『いいけど...(笑)』
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作者名：ひげちゃむ | 作成日時：2018年11月23日 18時
