昼のこと ページ25
その日の夜、病院が静まり返った深夜。
私は消灯時間が過ぎても、ベッドの上で座って、しばらくぼんやりとしていた。ベッドのそばに置いてある明かりだけつけて、今日あったことを少しずつ思い返してみた。
今日あったことがなんだか信じられなかった。あんなにいきなり、吐き気が来ることはあるんだろうか。ちょっと不安になる。
ことが進んだ通りに今日あったことを振り返っていると、部屋にノックが響いた。私が返事をする前に、ドアが開く。
私の部屋に入ってきたのは、夜の見回りをする看護師さんだった。
看護師さんはやっぱり、という顔をすると、手に持っていた懐中電灯を消して私のベッドの隣にある、パイプイスに座った。
「起きてたんですね、五条さん。もう消灯時間を過ぎてますよ」
『……なんだか眠れなくて』
「聞きましたよ。今日は疲れましたね。明日のためにも、もう寝ましょう、ね」
看護師さんは私に転がるように言う。私の首元まで布団をまくしあげて、寒くないようにしてくれる。
もう寒くなるから、風邪ひきますよ。看護師さんはそう言って笑った。そして、今日のことについてゆっくりと話してくれた。
＊＊＊＊＊
「……ああ、もうこんな時間。五条さん、もう寝てくださいね、電気消しますよ」
『はい』
「おやすみなさい。いい夜を」
『おやすみなさい』
看護師さんは電気を消して、私の部屋のドアをゆっくりと閉めた。寝ているふりをしたけれど、まだ寝る気にはなれない。布団に潜ったまま、考えるのをまた始めた。
看護師さんが話してくれたことは、昼間、私に対応してくれた看護師さんから、引き継ぎのときに教えてもらったことだって言ってた。
お医者さんを呼んだのは、どうやら五条さんらしい。ナースコールでも押したんだと思う。
五条さんはお医者さんたちが来てからも、ずっと私に寄り添っていてくれたらしい。きっと私の視線にも気を配っていただろうから、有夢を帰したのも五条さんだろう。
正直、吐くのが辛すぎて、そのあたりはなにも覚えていないんだけどね。看護師さんも、詳しくは知らないって言ってた。
五条さんはずっと、私の背中をさすってくれていた。お医者さんたちも呼んでくれたし、ほんとうにありがたい。
背中に感じていた、温かさを思い出す。
五条さんの手は、なぜだかずっと震えていた気がする。服の上からだからよく分からないものだし、気のせいなのかな。
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ツバメ - 甚爾と(彼女?)妹と偶然出会って知り合いにもなって欲しいです (2022年2月8日 18時) (
レス) id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
ツバメ - 面白いし五条さん妹愛ばかになりつつあると思うけどそれなりに仲良いと思います この子には凄く難しいかも知れませんが伏黒甚爾生存で彼をなんだかんだで助ける事出来ませんか？闘うのも有りですがやっぱり甚爾だけがいなくなってしまうのはﾀﾞﾒかもと思うのです (2022年2月8日 18時) (レス) id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
善(プロフ) - 屑女また企んでそう (2022年2月3日 12時) (レス) @page26 id: e2382ac4cf (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - すっごい好きすっごいなんかもう好き(語彙力とは)、、、最初からここまで一気読みさせていただきました！1話1話の内容がとても面白くて、もっと読みたい！って思えました！！！更新を楽しみにしています。応援してます！！！ (2022年1月8日 20時) (レス) @page12 id: 1a6dd63888 (このIDを非表示/違反報告)
善(プロフ) - 五条達に悪女こそが家族と洗脳の術を使い、夢主ちゃん見ず知らずの誰あんたみたいな術をにしておく (2021年12月31日 6時) (レス) id: e2382ac4cf (このIDを非表示/違反報告)
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