43話 ページ44
お煎餅を食べながら、奥さん達の手紙を読む。
善逸「三人!?嫁…さ…三!?テメッ…テメェ!
なんで嫁三人もいんだよ!ざっけんなよ!!!」
すると、善逸くんは宇髄さんに殴られた。
宇髄「何か文句あるか?」
可哀想に。
炭治郎くんも伊之助くんも怯えているじゃない。
A「…宇髄さん、そうカリカリしないでくださいよ。」
宇髄「…」
炭治郎「あの…手紙で、来る時は極力目立たぬ様にと何度も念押ししてあるんですが…具体的にどうするんですか?」
宇髄「そりゃまぁ変装よ。不本意だが地味にな。
お前らには"あること”をして潜入してもらう。」
それから、宇髄さんは説明を続ける。
宇髄「"ときと屋”の〈須磨〉、"荻本屋”の〈まきを〉、"京極屋”の〈雛鶴〉だ。」
伊之助「嫁もう死んでんじゃねぇの?」
伊之助くん、それはダメだ。
ドゴッ!と伊之助くんも殴られる。
「ご入用の物をお持ち致しました」
宇髄「どうも。」
それから、私も着替える為に一度部屋を出る。
用意された部屋に入ると、何故か気合いの入った
この家の女性の方々がいらした。
「こんなに可愛い子を着飾れるなんて、腕がなるわ」
「さぁ、こっちにいらっしゃい。」
A「…ひぇ…」
とまぁ、数刻、着せ替え人形になっていた。
「…フゥ。なんて可愛らしいの。」
「ほんと。頑張った甲斐があったわ。」
鏡を覗くと、普段着ない美しい着物に、した事の無い化粧が施されていて、とても新鮮な感じだ。
とりあえず、宇髄さんたちの所へ行こうと、お礼を告げてさっきの部屋に入る。
A「お待たせしまし……うわぁ…。」
言葉が詰まるのも仕方ない。
A「…宇髄さん…」
何処をどうすればこんな事に?
三人ともすごく整った顔をしている筈なのに、まぁ酷いものだ。
…ふと、不思議に思った。誰も喋らないのだ。
四人ともこちらを見て固まっている。
あ、似合ってないからどう声をかけていいのか分からないのか。
宇髄「…(コイツは派手に…色っぽいなァ。)」
炭治郎「…(…え!?A!?いや!元々すごく綺麗だが!化粧と着物でもっと綺麗に見える!!)」
善逸「…(…え!?天使!?天使なの!?こんな可愛い子がこの世に存在していいの!?無理無理!!可愛すぎて俺死んじゃう!!!)」
伊之助「…(なんだこれ…ホワホワする。)」
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作者名:BoRam | 作成日時:2019年12月11日 22時