41話 ページ42
その言葉に固まる。
伊黒「…は?」
A「…え?伊黒さん、蜜璃ちゃんに好意を寄せているんでしょう?
私の勘は当たるんですよ?」
そう得意そうに言っている背中を恨めしそうに睨む。
阿呆か。こいつは。
伊黒「…なら、そのお前の"勘”とやらは、信じない方がいいな。」
A「えっ!?違うんですか!!??」
てっきりそうなのかと…と今度は心外…!という顔をしているのだろう。
そう思うと、少し可笑しくなって、笑ってしまう。
伊黒「…振る舞われている身で言うのもなんだが…
……一緒に食べないか?」
A「…え?よろしいんですか?」
たぶん、口元の事を言っているんだろう。
伊黒「…お前になら…いい。」
そう言うと、ゆっくりとこちらを振り返る。
A「…伊黒さん、貴方は傷があってなくても、素敵な方ですよ。」
そう言って微笑む。
あぁ、やっぱり美しい。
A「あ、じゃあ伊黒さんと本当にお食事できるのは私だけですね!ふふっ…」
コイツに、どれ程救われたことか…
絶対守ってみせる。
一人、心の中で強く決心した。
…にしても、どうやって阿呆ほど鈍感なコイツに振り向いて貰うかだな。
本当に、阿呆ほど鈍感だからな。
…甘露寺あたりに相談しよう。
彼女と二人で過ごす時間は、とても幸せなものだった。
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作者名:BoRam | 作成日時:2019年12月11日 22時