23話 ページ24
それから、炭治郎くんとしばらく話していて分かったことがある。
炭治郎くんは、私の弟弟子だということを。
炭治郎くんの壮大な過去を聞いた時はボロボロと年甲斐なく泣きそうになったのを堪えて、
A「…今まで、よく頑張りましたね。」
と、頭を撫でると、炭治郎くんがボロボロ泣いてしまった。
問題はその後である。
炭治郎くんは、義勇くんに鱗滝さんを紹介してもらい
錆兎くんと真菰ちゃんに稽古を付けてもらっていたらしい。
…え?私達、兄妹弟子だよね??
一言あってよくない??
なんにもきいてないんですけど?私だけ。
鱗滝さんもさ、文通してるんだからさ、言ってくれてよくない??
禰豆子ちゃんがいるからだろうけどさ??
私を巻き込みたく無かったんだろうけどさ??
A「…まぁ、私にも頼ってくださいね。私は貴方たちの味方です。」
炭治郎「…ありがとう。A。」
それから、お互い違う任務が入ったので浅草で別れた。
A「…あ!言い忘れてました!長男だからと言って我慢しすぎてはダメですよ!せめて私の前だけでは我慢しないでくださいねー!」
と、笑いながら叫ぶと炭治郎くんは頬を赤らめて手を振り返してくれた。
ふと、炭治郎くんの耳飾りが目に入る。
お父さんの形見だそうだ。
…どこかで見た気がする。
どこだっけ…。
私は知っている。あの耳飾りを。
風に揺れて、カラカラと音を立てる耳飾りを。
…そう言えば、煉獄さんも最初あった時既視感があったんだよなぁ。
いや、完全に初対面のはずだったんだけども。
どこで見たことあるんだっけ…。
しかし、どうしても思い出せず、考えるのをやめて任務へ向かった。
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作者名:BoRam | 作成日時:2019年12月11日 22時