だかいち短編集！

綾高・ライブ・アンコール ページ31

高人「ゲーセン…ってなんだ？」

綾木「え」

ゲーセンも知らないのか？

綾木「えっと、ゲームですよ」

高人「ゲーム…佐々木がやってる ツ］ムツム見たいな？」

綾木「えーまあ。そんな感じですね」

それだけじゃないんですけど。

高人「うーん…だが酒の代わりにはならない」

ですよねー。

えっとじゃあ…

綾木「気持ちよくなりますよ？」

高人「気持ちよく？」

綾木「ゲームでストレス発散とか出来ますし」

高人「え、マジか」

綾木「菓子も手に入りますよ」

高人「おお、お菓子！」

菓子に反応したぞ 甘トータカ。

綾木「パ］ロ に行きましょう」

高人「あれ、彼処8時以降は入れないらしいぞ？もう8時過ぎてる」

綾木「ああ。それは18歳］未満の人のことですよ」

高人「なら平気だな」

その時

プルルルルル

プルルルルル

綾木「ん？電話…」

高人「あ、チュン太？」

どうやら東谷かららしい。

准太『高人さん。今ちゃんと家にいます？』

高人「お前本当何処から見てんだよ」

近くにいるから会話が聞こえるんだけど。

高人「今丁度、綾木と居る」

おい！彼奴に綾木というワードはダメだろ！

准太『…綾木？』

明らかに声が低くなった。だけどそれに気付かない西條さん。

高人「おう。これから…えっと確か、18歳］未満は入っちゃダメな所だって」

おい！

言い方！

准太『高人さん。今すぐ逃げてください』

高人「？なんでだ」

准太『まだ間に合います！』

高人「何言ってんだ。綾木は俺を気持ちよくさせようとしているんだぞ？」

言い方！誤解するだろ！

多分、彼奴が今思い浮かべているのはラブなホテル。

即ち、愛の儀式の間。

准太『高人さんは純粋過ぎです！だからこそ綾木は許せません！』

高人「はあ？綾木はそんな悪い奴じゃないぞ。えっと、お菓子くれるって言ってるし」

「くれる」じゃなくて「手に入る」だろ！

きっと彼奴の脳内では純粋無垢な子供を誘拐しようとお菓子をあげるやばい奴の図が出てきているだろう。

高人「…あ。バッテリー切れた」

終わったは俺の人生！

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