12話 比較的平和 だった。 ページ15
俺も楽屋を出て キヨがいるであろう場所に行った
キヨって昔から悲しくなったりしたら屋上とかに行くんだよな
ほら いた。
ガチャ
キヨ「俺…1人だよ…もう…つわはす君たちがいなかったら…レトさん…レトさぁん…ッ!」
あらら これは完璧に心折れちゃってますワ〜…
A「キヨ…」
キヨ「A…!A!お前が俺を呼び出したから…!!!」
−キヨサイド−
今 Aに感情をぶつけるべきではないけれど こうしないと もう…無理だ 耐えられない
キヨ「Aがもう少し気づくのが早かったらレトさんたちは…!!」
A「……」
キヨ「もう…俺らのあの楽しかった事全部…!!カービィも…マリオも桃鉄も!!!超会議も!!当会議も!!」
ちがう 俺が望んでたのはこんなのじゃない
キヨ「全身ラジオの事までッ!!!全部!!!」
今までの楽しい実況も 全て。 視聴者さんやリスナーさん全て 俺のことも ほかの人のことも 全て 全て
キヨ「忘れたなんて…」
信じたくない
認めたくない
キヨ「こんなのって…」
こいつをどんなに殴ったって
蹴ったって
俺が 喚いたって
叫んだって
レトさんの笑顔も P-Pの笑顔も 牛沢の笑顔も つわはすくんの笑顔も 全て戻ってこない
もう 見られない
動画でしか 聞けない 見られない
俺は拳にAの血を付けたまま その場に座り込んだ
そして立ってるAを見る
キヨ「A…助けてくれよ…ッ!うわああああああああああッ!!!」
A「キヨ 大丈夫 当たり前…だよ 僕もレトルトや牛沢 P-Pやつわはすがあのままは嫌だな。」
キヨ「A…ッ!」
Aが俺をぎゅっと落ち着く用に抱きしめてくれる
A「俺がキヨを呼び出してなかったら キヨもああなってたかもしれない そしたら 多分 俺はもう自分で自分を殺してしまってたかもしれない」
キヨ「…A………」
A「俺がもう少しはやく気付いてたら 確かにあいつらは大丈夫だったかもしれない ごめん」
キヨ「Aの…せいじゃない…俺もごめん…でもどうやって取り戻そう…?」
A「一応赤城も何もなく記憶を消すはずはない 抗体くらいは何かあるだろ」
キヨ「どうしよう…?」
A「とりあえず今日のイベントは中止だ。」
キヨ「そうか…レトさん達いなかったらな…」
A「こんな事運営に言えるわけねえしな…」
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作者名:神山美咲_下弦の月 | 作成日時:2015年5月2日 4時