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ゾロside





空島を出た後、海軍基地に船は落ちた。


俺達はバラバラになって基地に隠れていたが、何故か俺だけ捕まった。


そういえば、海軍達がメリーに乗ってた()が居たと言っていた。


ナミもロビンの奴もちゃんと隠れたと聞く。


ならば誰だ?


牢屋に着けど、人影は見当たらない。


……いや、奥に一人。


よく見れば、小さい奴がいる。


少し近付けば、顔もハッキリとしてくる。


女にしては少し肩幅が広く、手が骨張っている。


……恐ろしく顔の整った野郎(・・)だ。


何で俺らの船に乗ってたんだか。


少し聞き出せるか?





ゾロ「おい、そこのお前。

おい…おい、そこのお前!!」



『…あの……ここ、はどこ、ですか……?』



ゾロ「あ?

牢屋だよ、お前にも手錠付いてんじゃねえか。

それよりお前、誰だ。

俺らの船から見つかったって聞いたが?」





ソイツは、少し震えたような声を出した。


目も合わない。


……ビビってんのか?


まあ当たり前だ、俺は今や六千万の賞金首だしな。





『お、俺は……

(あれ、こういう場合って本名でいいのか?!)』



ゾロ「……まあいい。

お前、ここから出るの手伝え。」



『て、手伝う、もなにも……今出来ること…何て…ない、です……』



ゾロ「なんだお前さっきからボソボソと……

何か言うならはっきり言えよ。」





男の癖にハッキリしねぇ野郎だ。


少し近付かねぇと聞こえねえな…





ゾロ「……おい、」



『こ、来ないでっっ!!』



ゾロ「?!」





……いきなりデカい声出しやがって。


まだ声変わりしていないだろう高めの声が耳に響く。


何故かソイツはすぐ真顔に戻る。





ゾロ「んだよ、デケェ声出んじゃねえか。」





そこでまたソイツは呆けた顔をする。





ゾロ「……で、お前はだ」



ウソップ「離せコノヤロ…ッ!」





そこでウソップが入ってきてソイツにぶつかり、ソイツは気を失った。


そんなに衝撃もねえ筈なのに、何で気絶なんて。





ゾロ「おいウソップ、もう少し静かに入ってこれねぇのか?」



ウソップ「_ああ、すまんなゾロ。もしかして寝てたか?」



ゾロ「いや、うちの船の侵入者に話を聞こうとしたんだが……」



ウソップ「侵入者?!

んなもんどこに__」



ゾロ「下見ろ下。」



ウソップ「うわ!……女?」



ゾロ「いや、男だ。」

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作者名:R | 作成日時:2021年12月3日 12時

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