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金「おーい国見、食堂行くぞ」


国「あー、うん…わかった」



体育館を出てから俺たち1年は一番最初に風呂に入ることになっていた。


ぼうっとしたまま風呂に入ったせいか、のぼせてしまい途中で記憶はないけど、多分 金田一が上げてくれたんだろう。


俺だけずっと寝てたらしく、金田一に起こされて時計を見ると、夕食の時間になっていた。


食堂が近くなると、だんだんといい匂いがしてきて眠たかったけど練習で疲れきっていた体は自然と食堂へ向かっていった。


国(この匂いは……カレー?)


思った通り、食堂に入ると机の上にカレーが並べられていた。


机の真ん中には三角柱の紙が置いてあって「1年」「2年」と書かれていた。


金田一が「1年」と書かれた紙の置いてある近くに座っていたから、俺もその横に座った。



金「いいのか?国見」


国「何が?」


金「今回は、学年ごとに食べるから岡本もこの辺に座るんぞ?」


国「…あー」


金「今のうちに喋っとかないと、及川さんに取られるぞー?(コソッ)」


国「……」



金田一に言われて、岡本の方を見た。


その周りには、及川さんや岩泉さんもいて、一緒に作ったんであろうカレーを器に注ぎながら、楽しそうにしていた。



国「……金田一も来てくれるなら、いいよ」


金「俺?なんでだよ」


国「だって…」




今の岡本と話すのに、二人きりはどうしても気まづい。


そんな空気のなか話してても、俺は何も出来ないと思ったからだ。




金「…まぁ、わかったよ。俺も行ってやるから」


国「ありがと、金田一」



誰かに席を取られないよう、端の席に移動しておいた。


しばらくして、カレーを配り終えた岡本がこっちへ来た。



金「おーい!岡本!」


貴「あ、金田一くん」


金「こっちの席で食べないか?」


貴「いいの?ありがとう!どこで食べればいいのかわかんなかったところだから」


国「……こっち、座りなよ」


貴「えっ、いいの?」


岡本が驚いた様子で聞いてきた。


国「いいよ」


貴「…ありがとう!」




そう言って隣に座った。






なぜだか、いつもよりゆっくりと座ったように思えた。







及「全員、席についたかなー?」


岩「カレーないやつもいないか?」


全員が席につき、カレーも配られてることを確認した二人はお互いの顔を見合わせて


及・岩「合掌!」


と、息ピッタリに手を合わせた。



及・岩「いただきます!」



その声を合図にしてカレーを食べ始めた。

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千尋(プロフ) - 完結おめでとうございます(*・ω・ノノ゙☆パチパチくにみんかわいい(*´ч`*)そして、かっこいいm9(+ゝω・´+)カッコイィ───ッ☆今までお疲れ様でした。これからも頑張ってくださいヾ(゚▽゚*)>フレー!!フレー!!<(*゚▽゚)ツ (2018年3月24日 15時) (レス) id: 0733cf80bf (このIDを非表示/違反報告)
お豆腐/月斗。(プロフ) - 伊勢天さん» ありがとうございます!! (2017年11月26日 13時) (レス) id: 2102dbe1ea (このIDを非表示/違反報告)
伊勢天 - 面白いです! (2017年11月26日 7時) (レス) id: 7c89436af4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:月斗。 | 作成日時:2017年10月22日 8時

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