【HQ】省エネモードやめました。2【国見英】

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合宿当日



及｢あれー？もうみんな着いてたの？早いね｣


岩｢今何時だと思ってんだ、言ってみろ｣


及｢10時10分！｣


岩｢遅刻だろうが！！！｣


及｢ちょっ！！殴んないでよ！岩ちゃん！俺はちょっと寝坊しただけなのに！！！｣


岩｢自分で決めた時間なんだからきっちり守れ！クソ川！！！｣


及｢いぎゃぁー！！岩ちゃんやめて！｣



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花｢主将たちが茶番してる間に、アップしとけよ〜｣


全｢｢はーい｣｣


国(岡本、どこ行ったんだろ…)



さっきまで矢巾さんたちと話してたはずの岡本がいつの間にかいなくなっていた。



矢巾さんに聞いてみても、分からないらしいから、アップをある程度した後少し探してみることにした。




国｢岡本ー｣


体育館裏に来てみたけど、誰もいない。


他にも部室や体育館の周りを探してみたけどいなかった。



体育館に戻ると、及川さんたちがいて、これから2チームに別れて試合を始めるところらしい。



及｢俺はAチームだね｣


岩｢俺はBチームだな｣


及｢じゃあ、矢巾はBチームね。他はクジ引きで決めてねー｣


岩｢及川、得点係はひとりでいいのか？｣



貴｢大丈夫ですよ！もう慣れましたから、一人でも平気です！！｣



国｢あ……｣



散々探し回っていた岡本があんな所にいる。


ずっと、及川さんたちのところにいたんだろうか……



金｢国見、次お前だぞ？｣


国｢あ、うん。｣



クジ引きの結果、俺はBチームになった。


俺が最後だったらしく俺がBチームのコートに入ったらすぐに試合が始まった。


サーブはAチームから、そしてもちろん及川さんのサーブから。


案の定、及川さんのサーブは決まり岩泉さんからいきなりそのサーブはやめろと注意されていた。


及｢はいはい、岩ちゃんは仕方ないな〜。Aちゃん！今の俺のサーブ見てたー？かっこよかったでしょ？｣


貴｢そうですね、でも岩泉さんの言うことちゃんと聞いてくださいよー？｣


及｢Aちゃんは岩ちゃんの味方？！分かったよ、ちゃんと手加減するから！｣


貴｢はいはい……頑張ってくださいねー！｣



国(岡本、あんなに及川さんと仲良かったっけ？)



ここ数日、自分の知らない岡本の姿を見ることが増えた。

逆に、今まで自分しか知らなかったことが他の人にも知られてて俺だけ特別だと思っていたのが、まるで全部嘘のように思えてくるようになった。






それが寂しくて仕方なかった。

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