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「さ、行きますよ。あまり遅くなっては家の人も心配されるでしょう」



「え?……ど、どこへ?」



「貴方の家ですよ。貴方が勝手にしたこととはいえ、巻き込んでしまったことは事実ですし、そもそもこんな時間に女子高生が出歩いてるなんて危ないですから」



「送ってくれるんですか?」



「そのつもりですが、何か問題でも?」






エメラルドグリーンの瞳に、真っ直ぐに見つめられる。




それは、さっきの怒鳴り声と口調からは想像もつかないくらいに優しくて、暖かかった。




懐かしいなぁ、前は、こんな風に『お兄ちゃん』も――









「銃兎さん」



「何ですか?」



「悪い人なのか、良い人なのか、はっきりしてください」





じゃないと、この胸の高鳴りが”どっち“なのか分からない。








「悪い人か良い人か、ねぇ……ふふ、いいですか、Aさん」







「ぇ、な、名前」









「悪い人であり良い人なのが、『大人』なんですよ。貴方みたいなガキには、まだ分からないでしょうがね」








艶やかな笑顔でそう言って、部屋を出ていく銃兎さん。





自分の心臓の音がが身体中に騒がしく響く。







距離感も接し方も、見つめ直そうと思っていたこと全部、やめてしまおう。




そんなことしても無駄だ。






だって銃兎さんは、『悪い人』でも『良い人』でもない、『ずるい人』だから。

パイプオルガン→←○



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おたくちゃん - ゴハァ(吐血)最推し...尊い... (2021年5月7日 21時) (レス) id: 210f23da0b (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - コメント失礼します。一気読みしてしまうくらい面白かったです。そして、めっちゃドキドキしました(*´ω`)この物語、大好きです! (2021年1月3日 20時) (レス) id: e7a52269e4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:月斗。 | 作成日時:2020年12月17日 7時

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