ヤベェ奴にはご注意を ページ9
貴方side
頰をトマトのように赤面させ、うっとりととろけそうな瞳でこちらを見る
自分自身を抱きしめながら僕に向かって歩いてくる
えっ、来んな。
「あの日っ、君にゴミを見るような目で見下された時！私の自尊心とメンタルはぐちゃぐちゃに叩き潰された！しかし！その時私は目覚めたんだ！」
ドMにか！！なんでそうなったんだよおかしいだろ！
「アァっ、そんな情熱的な目で見ないでくれっ」
貴「頭大丈夫かお前」
僕がお前に向けてるのは異物を見る冷めきった目線だけだよ。絶対零度レベルで冷え込んでるよ。
「ずっと君の近くにいたいっ…あわよくば罵られたいと思っていた矢先っ！君はスピード出世してしまった…」
貴「どうしよう想定してたよりずっと気持ち悪い」
ヤベェやつに気に入られんのはもうこりごりなんだよ！！絶対面倒なことになる！
「気持ち悪いだなんてそんなっ…！アァやっぱり最高だ！私はずっと君に近づきたくて、けれど君はどんどん遠いところへ行ってしまう！…私はただ遠くから君を盗撮することしかできなかった…」
貴「おい海兵」
犯罪だぞお前…仮にも海兵だろうが。
そう思っていると、なんと都合のいいことに後ろには壁があったらしく、追い詰められてしまった。
「もちろん私ごときが簡単に君に近づけるなんて思わなかったよ。私なんて眼中にないと思ってた」
ゆっくりとやつが近づいてくる。
近くに来ればくるほど気持ち悪いなこいつ。
っ…
「けれど君は、わざわざ私に手帳を届けに来てくれた…もうこれは運命なんだよ！」
…何言ってんだこいつ。
奴は僕の前に立ち止まると、僕の手を両手でしっかりととり、輝いた目で言った。
「私たちは結ばれるべき存z「ドMどころか妄想癖まであんのかお前」…っ好きだ…！」
ストーカー、ドMだけでもヤベェ奴なのに妄想癖まであったらお前…もうヤベェ奴どころじゃすまないだろ。
「でも、私をこんなに罵ってくれるってことは、君も私が好きなんだろ！？」
貴「お前に対する罵りには愛は一ミリも含まれてない。憎悪しかこもってねぇから安心しろ」
手を振り払おうとするがすごい握力で握られてるため振りほどけない。ふざけんな。
「あぁ…やっぱり私は君のことが＿」
「何してるんだい」
救世主の声が、鼓膜を揺らした。
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リピリピ(プロフ) - もう一話ほどオリキャラ展開が続きますが、すぐに頂上戦争に移りますのでもうしばらくお待ちください…！ (2022年10月29日 11時) (
レス) id: 4ca1cec3dc (このIDを非表示/違反報告)
蒼月(プロフ) - 更新ありがとうございます…！！今後も楽しみに待たせていただきます…！ (2022年10月12日 21時) (レス) @page40 id: 371a01970c (このIDを非表示/違反報告)
あお - 更新お疲れ様です！楽しみにしてますので、これからも無理のない範囲で更新頑張って下さい！応援してます (2021年6月3日 23時) (レス) id: d1364640ca (このIDを非表示/違反報告)
凍ったライム(プロフ) - 久しぶりに見たら更新されてて滅茶苦茶嬉しかったです！これからも更新頑張って下さい！応援しています。 (2021年5月30日 21時) (レス) id: 946d60cede (このIDを非表示/違反報告)
蒼月(プロフ) - 待ってます、応援していますね。 (2020年12月22日 23時) (レス) id: 371a01970c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リピリピ | 作成日時：2019年8月21日 15時
