赦しは無く ページ44
むかしむかし、神に仕える一族がいました。
彼らはその恵まれた才を惜しみなく使い、神々の思うままに世界を色づけてゆきました。
あるとき、彼らは神より、とある一族を滅ぼすよう命を受けました。
その一族は神々に逆らう＿"神の天敵"と呼ばれる一族でした。
彼らの戦は七日と続き最後に立っていたのは天敵の方。
負けた一族はその日から彼らに支え始めました。
それが強制されたものなのか、あるいは初めて彼らに芽生えた『意志』であったのかは、もうわかりません。
どうでもいいことなのです。
彼らは神を裏切り天敵の元へ堕ちた。
その事実だけが、重要なのだから。
『＿燃やされた民話集より一部抜粋』
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貴方side
「……あぁ…き、づいて…いえ、貴方であれば、そう、でしょうね」
貴「おお、理解できたか。褒めてやろうか」
ブツブツと下を向いて僕そっちのけで独り言に勤しんでいる。聞いちゃいねぇな
「…我々も、貴方を侮っていたわけではない。貴方が初めから気づいていたことは、予想していました」
貴「の、割には声が震えているが」
「しかしそれでも！！貴方は我々の手を取り兵士長と戦ったではありませんか！！あれは！神聖なる我らがアコルデを！我々を！！理解してくれたからではないのですか！！」
訴えかけるような叫びが耳をつん裂く。
いっそ憐れになるほど滑稽だった。
貴「盲目」
「…は」
貴「いやなに、同情するよオリバー。そこまで盲信してもなお、我らがアコルデはお前を救わんらしい」
「な、にを…！おやめください、いくら貴方とはいえアコルデを愚弄するなど…！！」
貴「考えても見ろ。神聖で誇り高く母なる大地に愛されたアコルデ貴族のお前が、だ」
美しい国ではあった。生い茂る緑に、清い白城はよく映える。
たとえそれが、汚染され腐り踏み潰されもう二度と栄えないものであったとしても。
貴「ああ誇り高きカイン・オリバー。なにゆえお前は塩臭い賊になどなっている」
「やめろ！！！！！！」
貴「"剃"」
間髪入れずに発泡される弾丸。を、六式を使って回避する。
「っ！？」
散乱する瓦礫に身を潜め、オリバーが混乱するようあちこちへ剃を駆使して走り回った。
六式のすべてを扱えるわけじゃないが、それでも一応本部中将の兵である。
まさかガープの訓練に感謝する日が来ようとは。
ああ、感謝なら、たしぎちゃんにも…しなければ。
気配を、消す。
剣の柄を強く握って。
貴「＿＿」
捕らえ_
「侮るなァッ！！」
叫びとともに、僕は地面に押さえつけられていた。
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リピリピ(プロフ) - もう一話ほどオリキャラ展開が続きますが、すぐに頂上戦争に移りますのでもうしばらくお待ちください…！ (2022年10月29日 11時) (
レス) id: 4ca1cec3dc (このIDを非表示/違反報告)
蒼月(プロフ) - 更新ありがとうございます…！！今後も楽しみに待たせていただきます…！ (2022年10月12日 21時) (レス) @page40 id: 371a01970c (このIDを非表示/違反報告)
あお - 更新お疲れ様です！楽しみにしてますので、これからも無理のない範囲で更新頑張って下さい！応援してます (2021年6月3日 23時) (レス) id: d1364640ca (このIDを非表示/違反報告)
凍ったライム(プロフ) - 久しぶりに見たら更新されてて滅茶苦茶嬉しかったです！これからも更新頑張って下さい！応援しています。 (2021年5月30日 21時) (レス) id: 946d60cede (このIDを非表示/違反報告)
蒼月(プロフ) - 待ってます、応援していますね。 (2020年12月22日 23時) (レス) id: 371a01970c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リピリピ | 作成日時：2019年8月21日 15時
