人違い ページ5
貴方side
「また貴方ですか…！」
カルテを持って歩いていたナースさんが僕を見るなりそう言った。
いや怪我は全部不可抗力でさせられたものだから！
どいつもこいつも首だの腕だの首だのを狙ってきやがって…
「ほら、早くそこに座ってください！」
カルテを机に置いて、パイプ椅子を指差すナースさん。大人しく椅子に座れば、彼女は包帯を持ってきた。
貴「一応止血はしたんですけどね」
「当たり前です！まったくどこでこんな引っかき傷作ってくるんだか…」
引っかき…あぁ、確かにそう見えるな。
「ほら、出来ましたよ」
貴「さすが、手際が早い」
綺麗に巻かれた包帯を見て、賛美の声が出る。
まるで職人のそれだ
「貴方…これ以上怪我したらミイラみたいになっちゃいますよ」
貴「ハハ…善処します」
小さな子供を脅かすようなそぶりで忠告してくる彼女に、から笑いで返事をする。
それを事あるごとに怪我させてくる野蛮な人間たちに言ってやってくれ。
「まったく。しっかりしてくださいよ海兵さん」
貴「…まぁ、頑張ります」
自信のない僕の声にナースさんはクスリと笑った。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
貴方side
さてさてさて、お待ちかねの自由時間だ。
どこへ行こうか…やっぱ図書館だよな。
「またぬかお主」
図書館へ向かうため廊下をぶらぶら歩いていると、後ろから声がした。
海賊女帝か…
"なんでございましょう"そう言おうと振り向いた瞬間に、彼女は口を開いた。
ハ「お主…妾とどこかで会ったことはないか」
⁇
貴「いえ…私の記憶の限りでは貴殿と私は今日初めてお会いしたかと…」
彼女ほどの美顔をそう簡単に忘れるとは思えないし
ハ「妾は…その目を昔見たような気がするのじゃ。全てを飲み込むような、漆黒の目を」
…漆黒、の
随分と…その、シャレた言い方するな。
貴「…失礼ですがおそらく人違いかと…」
黒い瞳なんてどこにでもいるしな。
ハ「…そうか。」
そう呟くように言うと、彼女は去っていった
…なんだったんだ。
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リピリピ(プロフ) - もう一話ほどオリキャラ展開が続きますが、すぐに頂上戦争に移りますのでもうしばらくお待ちください…！ (2022年10月29日 11時) (
レス) id: 4ca1cec3dc (このIDを非表示/違反報告)
蒼月(プロフ) - 更新ありがとうございます…！！今後も楽しみに待たせていただきます…！ (2022年10月12日 21時) (レス) @page40 id: 371a01970c (このIDを非表示/違反報告)
あお - 更新お疲れ様です！楽しみにしてますので、これからも無理のない範囲で更新頑張って下さい！応援してます (2021年6月3日 23時) (レス) id: d1364640ca (このIDを非表示/違反報告)
凍ったライム(プロフ) - 久しぶりに見たら更新されてて滅茶苦茶嬉しかったです！これからも更新頑張って下さい！応援しています。 (2021年5月30日 21時) (レス) id: 946d60cede (このIDを非表示/違反報告)
蒼月(プロフ) - 待ってます、応援していますね。 (2020年12月22日 23時) (レス) id: 371a01970c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リピリピ | 作成日時：2019年8月21日 15時
