味 ページ27
貴方side
貴「…どうなされました？血相変えて」
…生意気な口調が気に食わなかったのか？
いやしかし僕は最初っからこんな感じだったろう。
ク「味覚ないって…そうサラッというようなことじゃないでしょ」
あ、そっちか
貴「あぁ…いやいや、そっちこそ血相変えて問い詰めるようなことじゃないでしょう」
味覚がないくらい、この偉大なる航路じゃ、そんな深刻なことでもないだろう。
青キジ大将は吐き出すようにため息をつくと、近くの椅子にもたれかかった。
赤犬大将はいつのまにかいなくなっており、黄猿大将はコーヒーを入れたいのか、湯を沸かしていた。
自由かこいつら。
ク「まぁそうだが…で、なんでないわけ？味覚」
貴「別に、前に話していた研究所で色々された結果ですよ。」
ガリっと、岩を砕いたような音が口の中で発生し続ける。
このクッキーあと何枚あるんだ。
ボ「研究所？」
貴「違法な研究機関です。既に潰れましたが」
ふーん、と興味なさげに相槌を打つ黄猿大将。
彼は片手のカップにコーヒーを注いでいた。
ク「たく…なんでこうもぽんぽん不幸話が…いや、だから危機管理能力がアレなのか…？」
ボソボソと何を言っているんだあの人は。
そんな彼を不審に思いながら、自分の片手にのっている皿に目をやると、クッキーはあと一つになっていた。
貴「何言ってるんです？」
ク「もっとしっかりしなさいって言ってたんだよ」
僕の頭を撫で、彼は皿から最後のクッキーを取り出し口に含んだ。
苦い顔をしている。無理しなくてもいいのに。
貴「心配してくれているんですか？」
ク「悪い？」
悪くはないが…
貴「…いや…あの、貴方の場合、僕の心配より自分の心配をなされたほうがいいかと…」
ク「…？なんで？」
貴「これ、明日たしぎちゃんと一緒に作って、自分の上司に渡す約束したんですよ」
つまり…彼は明日もコレを食うことになる。
ク「…まじか」
貴「ご愁傷様です」
その後、彼は悪夢にうなされたとかうなされなかったとか
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リピリピ(プロフ) - もう一話ほどオリキャラ展開が続きますが、すぐに頂上戦争に移りますのでもうしばらくお待ちください…！ (2022年10月29日 11時) (
レス) id: 4ca1cec3dc (このIDを非表示/違反報告)
蒼月(プロフ) - 更新ありがとうございます…！！今後も楽しみに待たせていただきます…！ (2022年10月12日 21時) (レス) @page40 id: 371a01970c (このIDを非表示/違反報告)
あお - 更新お疲れ様です！楽しみにしてますので、これからも無理のない範囲で更新頑張って下さい！応援してます (2021年6月3日 23時) (レス) id: d1364640ca (このIDを非表示/違反報告)
凍ったライム(プロフ) - 久しぶりに見たら更新されてて滅茶苦茶嬉しかったです！これからも更新頑張って下さい！応援しています。 (2021年5月30日 21時) (レス) id: 946d60cede (このIDを非表示/違反報告)
蒼月(プロフ) - 待ってます、応援していますね。 (2020年12月22日 23時) (レス) id: 371a01970c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リピリピ | 作成日時：2019年8月21日 15時
