自分本位 ページ21
貴方side
貴「一度、彼の指示で動いたことがあります。あまりにも的確すぎる判断…あれは…人間のみわざではありません」
こいつはきっと、"海軍の天才"について何も知らない。
この尋問も、本当にただ興味があるから行ってるだけ。
だったら生き残る道は単純。
大嘘をつけばいい。
いない人物を作り上げ、それがあたかも存在しているように。
そして彼から嘘の噂が流れ、海軍の天才が僕であることを知る人間がこれ以上増えることはなくなる。
一石二鳥だ。
貴「彼の容姿はわかりません。でんでん虫を通しての指示でしたので。声は野太かったような気がしますが…「おい」…はい？」
彼は突然、僕の言葉を遮った。
…？
ロー「俺は容姿のことまで聞いてねぇぞ。お前は海兵だろう。どうして内部の情報をそう
貴「…それは」
怪しまれた…喋りすぎたか。
この男はなかなか頭が回るらしい。
厄介だな…
貴「……私が、生き残る為です」
ロー「あ？」
まったくなんとも格好のつかないセリフだ。
まぁ流石にこの場でイキがるわけにはいかないし…
仕方ないか。
貴「私は正義に対する信仰心をカケラも持ち合わせていません。ただ正当方で飯を食っていくためだけに海軍にいます」
そう言うと、彼は心底楽しそうな顔をした。
わっるい顔だなぁ
ロー「クク…飯の種でしかない海軍のために命は払えねぇってか」
貴「まあそう言うことになります」
言い方はアレだがまぁ事実だ。
ロー「フッ、ここまで自分本位だと逆に清々しいな」
貴「ハハ、褒め言葉として受け取っておきましょう」
自分本位で結構。
人間いつ死ぬかわからないのに、誰かのために生きるなんてもったいないじゃないか。
ロー「まぁ天才についてはただの興味だ。それ以上は聞かねぇ」
彼は楽しげに立ち上がり、出口へと足を運んだ。
ふむ、海賊という立場なら脅威になりうる者の情報は知っておいた方がいいだろうに。
天才など元より眼中にないってか。
それはそれでなんか腹立つな。
あ、そうだ
貴「ありがとうございます」
ロー「！…何がだ？」
貴「傷のこととか、死にかけたところを助けてもらったこととか」
情報が欲しかっただけにせよ、死なずに済んだからな。
ロー「…ククク…お前相当変わってるな」
貴「ハハッ、よく言われます」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 590人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
リピリピ(プロフ) - もう一話ほどオリキャラ展開が続きますが、すぐに頂上戦争に移りますのでもうしばらくお待ちください…！ (2022年10月29日 11時) (
レス) id: 4ca1cec3dc (このIDを非表示/違反報告)
蒼月(プロフ) - 更新ありがとうございます…！！今後も楽しみに待たせていただきます…！ (2022年10月12日 21時) (レス) @page40 id: 371a01970c (このIDを非表示/違反報告)
あお - 更新お疲れ様です！楽しみにしてますので、これからも無理のない範囲で更新頑張って下さい！応援してます (2021年6月3日 23時) (レス) id: d1364640ca (このIDを非表示/違反報告)
凍ったライム(プロフ) - 久しぶりに見たら更新されてて滅茶苦茶嬉しかったです！これからも更新頑張って下さい！応援しています。 (2021年5月30日 21時) (レス) id: 946d60cede (このIDを非表示/違反報告)
蒼月(プロフ) - 待ってます、応援していますね。 (2020年12月22日 23時) (レス) id: 371a01970c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：リピリピ | 作成日時：2019年8月21日 15時
