明るいところにも影はある ページ15
貴方side
貴「今日はこの島で一泊します。明日の早朝に出発するので、夜更かしはくれぐれも控えてください」
それだけ伝え、船を降り宿屋に向かう。
地図は…これだな。よかった、宿屋は近くにある。
…しかし、はたから見ればシュールな光景だろう。
ガタイのいい海兵達を引き連れて歩くヒョロガキ。
目立つなこれ…
元帥殿に付き人として付けてもらってるだけで別に引き連れて歩いている海兵は部下じゃないし、そもそも先輩なんだよなぁ…
昇格したわけでもないのに先輩をアゴで使うのは気がひける。
早く一人で海を渡る許可を取らなくては。
「しかし賑やかな街だねぇ〜、今日は祭りか何かかな」
先日、僕の首を刺した彼が、話しかけてきた。
まだちょっと根に持ってんだからなこの野郎…
まぁあの首の傷はもうすっかり治り、包帯も取れたが。
貴「そうですね…出店を見るに酒が多く出回ってますから、酔っ払いやら賊やらが出そうです…とっとと宿に行きましょう」
「ちょっと飲んでも…「夜更かしはするなと言いませんでしたっけ」厳しい」
一回飲んだら絶対夜明けるまで飲むだろアンタら…
ふと、酒を飲めず肩を落としていた彼がピタリと立ち止まる。
…？
貴「どうしまし…あぁ」
彼が見ていたのは路地裏。
そこにはドレスを着た女性が三人組の男に壁際まで追い詰められていた。
祭りとあってか活気に溢れる街にみえるが治安がいいわけではないんだろう。
まあこの大海賊時代、どこもそんなもんだろうが。
つかなんか見たことがある顔があんだよなぁ…
…なんだったか…
貴「あ」
あの髭面！！確か六千万ベリーの賞金がかかってる…
「…行ってくるよ」
おいおいおいまてまて。
六千万だぞ！！！
あんたが行っても死ぬだけだっつの！
いや、ここは落ち着いて説得しよう…
貴「待ってください。あれの中に賞金首がいます。しかも高額」
「だからなんなんだい」
だからなんなんだいって…
"賞金がかかってるなら尚更捕まえるべきだろう"と曇りなき眼で彼はそう言った。
いやアンタじゃ力不足だっつの…
貴「…死にたいんですか貴方は」
呆れた声でそう言えば、困ったように彼は眉を下げた。
「先に宿に行っておいてくれ」
また口を開いたかと思えば、かれは止める間もなく路地裏に足を進めていた。
…まーじかぁ…
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原作と設定が違う場面があったので修正しました…すみません…
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リピリピ(プロフ) - もう一話ほどオリキャラ展開が続きますが、すぐに頂上戦争に移りますのでもうしばらくお待ちください…！ (2022年10月29日 11時) (
レス) id: 4ca1cec3dc (このIDを非表示/違反報告)
蒼月(プロフ) - 更新ありがとうございます…！！今後も楽しみに待たせていただきます…！ (2022年10月12日 21時) (レス) @page40 id: 371a01970c (このIDを非表示/違反報告)
あお - 更新お疲れ様です！楽しみにしてますので、これからも無理のない範囲で更新頑張って下さい！応援してます (2021年6月3日 23時) (レス) id: d1364640ca (このIDを非表示/違反報告)
凍ったライム(プロフ) - 久しぶりに見たら更新されてて滅茶苦茶嬉しかったです！これからも更新頑張って下さい！応援しています。 (2021年5月30日 21時) (レス) id: 946d60cede (このIDを非表示/違反報告)
蒼月(プロフ) - 待ってます、応援していますね。 (2020年12月22日 23時) (レス) id: 371a01970c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リピリピ | 作成日時：2019年8月21日 15時
