最年少な最年長【短編集】

お仕置き【ななもり。×男主】 ページ8

今日はなーくんと久々のデートだった。


今は帰りの電車に揺られてるところ。



『楽しかったね』



な「そうだね、また行こうね」



なーくんはふわりと笑った。




すると、電車がひときわ大きく揺れた。




『わっ』




俺が少しよろけるとなーくんは俺を抱き寄せてくれた。





『ありがと』




な「いーえ」




なーくんはくすっと笑う。





な「にしても人多いね」




『満員電車だね〜』





なんて、2人で他愛もない話をしていた。




すると、太ももからお尻にかけて違和感を感じた。




痴漢だ。




(最悪だ…しかも俺男だし…)




俺はそんなことを考えながらもなーくんにバレないように隠した。




ソイツは俺が抵抗しないのをいいことに、ずっと俺の太ももを撫で回す。




『っふ…』




な「どうしたの？大丈夫？」




なーくんは心配そうに俺の顔を覗き込む。





俺は笑って大丈夫、と言った。




ソイツはずっと俺の足を撫でたり、揉んだりする。




その度にビクッと反応する身体。





『あっぅ…』




なーくんも俺の違和感に気づいたらしい。





なーくんは痴漢の腕を掴んだ。






そして、痴漢に何か言った。








すると、痴漢は逃げていった。






『ありがと、なーくん』





な「ううん、でもちゃんと俺に言ってね」




俺の頭を撫でるなーくん。




『んふふ』





すると、なーくんは俺の耳元で言った。





な「帰ったら…お仕置き、だよ」






『あっ…』







ビクッと大きく身体が跳ねた。








な「そっか、耳弱いもんね…w」








ふっ、となーくんは俺の耳に息をかける。







『んっ…』







な「しーっ」






な「こんな人がいっぱいいるとこで声出しちゃだめだよ…？」






『あっ…』





アナウンス「次は〇〇駅〜〇〇駅〜」






な「あ、もう着いたね」







俺らはなーくんの家の最寄り駅で降りる。







駅からなーくんの家までは徒歩5分くらい。








なーくんに腕をひかれて、家まで歩いた。







玄関のドアが閉まると、なーくんに姫抱きにされる。







『わっ、なーくん！恥ずかしい…』








な「なんで？2人だけなのに」






そのままベットにおろされる。







『なーくんやだ…っ！』





『き、汚いよ…シャワー浴びよ…？』







な「どうして？お仕置きだよ？」






なーくんの唇と俺の唇がくっつく。






『んんっ』





直ぐに口が離れた。

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