最年少な最年長【短編集】

どういう状況？【男主総受け】 ページ31

『ん、…ふぁ』



ぐいっと体を起き上がらせ、リビングへと歩く。




まだ眠い目を擦り、ソファーにぼふっと座るとふと声をかけられた。




「あ、起きた」




なんだ、と思い顔を上げるとよく見なれた自分の顔が。




『…は？？？』





俺は目をもう一度こする。





しかし、景色は変わらない。




「こんにちは〜、ころちゃんの彼女のAです」


(ころかのと表示)




『いやいや、は？？』





ころかの「あれ、わかんないかな？」




『…俺？？』






ころかの「そーだよ、同じ顔でしょ」







はぁ、とため息をこぼす俺。





とりあえず、ころ○○○と呼ぶことになった。





ちなみに俺はすとぷりメンバー全員と付き合っている。




ころかの「…一途じゃないね」





『うるさいなぁ』




「こんにちは〜？」




ぶんぶんと俺の目の前で手を振ってきた。




『…またかよ』




見慣れた自分の顔と目が合った。






「莉犬くんの彼女のAです」


(りぬかのと表示)



えへへ、と照れるように笑う俺。






りぬかの「えーっと…そっちの俺は誰…？？」




ころかのを指さし、キョトンとする。






ころかの「俺はころちゃんの彼女だよ！」





ふふん、と威張るように胸を張った。






りぬかの「こっちの俺は？？」






と、俺のことを指さして言った。





『俺は全員と付き合ってる』






りぬかの「…一途じゃないね」




ころかのにも言われたようにりぬかのにも言われる。






『…うるさい』





「えっとー？？」





俺のことに気づいてないのかな、と呟いて俺の目の前で手を振ってきた。





「さとちゃんの彼女です、よろしく…？？」




(さとかのと表示)





『…これもしかして全員いるパターンでは？』






さとかの「そーだね、いるね」





ほら、とさとかのは指を指す。




指を指す方を見ると、寝ている俺が3人。






りぬかの「すご！！！俺がいっぱいじゃん！」






ころかの「どれが本物の俺かわかんないね〜」





さとかの「…俺も寝ようかなぁ」





『…訳わかんない』






「…んん、うるさいなぁ…」





ぱち、と目を覚ます俺はモゾモゾと布団から顔を出す。






じーっと俺の方を見てくる。





『？？』





俺はきょとん、とすることしか出来なかった。






「るぅちゃんの彼女です、よろしく〜」



(るぅかのと表示)



「「「『よろしく〜！』」」」

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